ワイヤー矯正で痛いと感じるときは!対処法を解説!
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
「ワイヤー矯正は痛みがあるから怖い」「時には眠れないほどの痛みがあるらしい」と不安な患者さまもいるのではないでしょうか。
柔らかいプラスチック製のマウスピースを使ったマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正では強い圧力を歯に加えます。そのため、痛いと感じる方も多いです。
ワイヤー矯正の治療範囲は幅広く、マウスピース矯正では対応できない症例でも治療できること多いです。症例によっては、ワイヤー矯正を選択せざるを得ないこともあるでしょう。
今回は、ワイヤー矯正の痛みについて解説します。
ワイヤー矯正とは?
矯正治療は、使用する矯正装置の形態によって大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けられます。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットと取り付け、ワイヤーを通して力を加えて歯を移動させる治療です。ワイヤー矯正の装置は固定式で、患者さま自身では取り外しはできません。
しかし、一度装着したら治療が終わるまでそのままではなく、定期的に歯科医師によって調整を行います。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、治療期間は患者さまの歯並びの状態やご希望によって変動します。まったく同じ条件であった場合は、24時間装置を外せずマウスピース矯正よりも強い力を加えられるため、一般的にはワイヤー矯正のほうが早く終わるとされています。
また、マウスピース矯正では治療できない症例でも、ワイヤー矯正なら治療が可能なこともあります。
ワイヤー矯正の装置には複数の種類があります。金属のものや白いセラミック製のもの、透明なプラスチック製のものです。一般的に装置は歯の表側に装着しますが、裏側に装着する裏側矯正もあります。
ワイヤー矯正の欠点として目立ちやすいことがあげられますが、白や透明の装置、裏側矯正ならあまり目立たずに治療可能でしょう。
ワイヤー矯正の費用は、全体矯正の場合60万~170万円、歯並びの一部を治療する部分矯正なら30万~70万円が相場です。治療期間は、全体矯正が1~3年程度、部分矯正が2ヶ月~1年程度でしょう。
ワイヤー矯正で痛いと感じるタイミング
ワイヤー矯正で痛いと感じたという方は少なくありません。それは、硬い金属が粘膜や舌に触れたり、歯に強い力が加えられたりするためです。
ワイヤー矯正によって痛みを感じやすいタイミングは、以下の通りです。
矯正装置を装着したばかりの時
矯正装置を装着したばかりの時は、圧迫感や違和感を強く覚えやすいです。ずっと続くわけではなく、徐々に落ち着いて1週間程度で慣れるでしょう。
歯を動かしたり、噛んだりする際に痛みを感じやすいです。
矯正装置の調整後
ワイヤー矯正では、治療の進み具合により装置の調整をします。歯に加えられる力が変わるため、痛みを感じる方もいるでしょう。
調整後の痛みや違和感は、2~3日で和らぐケースが多いです。
口内炎ができた時
矯正装置が舌や口腔内の粘膜に当たることで、口内炎ができて痛みを感じることもあります。矯正装置が当たる位置を確認し、調整することで改善されるでしょう。
歯が動いている時
痛みを感じるのは、歯が順調に動いている証拠でもあります。矯正治療では歯に力をかけるので、歯根や歯周組織にも負荷がかかります。
そのため、痛みや違和感が生じるケースもあるのです。徐々に痛みはなくなっていくので、過度に心配する必要はありません。
食事をした時
矯正中は歯を動かすために常に力をかけ続けているので、食べ物を噛みくだく際に痛みを感じることもあります。特に、大きくて硬いものを噛む際には痛みを感じやすいでしょう。
矯正装置になれるまで、硬い食べ物は避けたり小さく切ったり、工夫して過ごしてください。
歯磨きの時
歯に矯正装置がつけられているため、歯を磨きにくいと感じることもあるでしょう。また、矯正装置がまだ馴染んでいない時は、歯磨きをする際に痛みを感じることもあります。
矯正装置をつけたままで歯を上手に磨くにはコツがいります。慣れるまでは、時間をかけて力をいれずに磨くとよいでしょう。
ワイヤー矯正の痛みはどれくらいで落ち着く?
ワイヤーによる痛みがどれくらいで落ち着くのかは、個人差があります。目安としては、初めて矯正装置を装着した時は1週間程度、装置の調整を行った際は2~3日で痛みが和らぐでしょう。
どちらの場合も、1週間以上痛みや違和感が続く時や、痛みが悪化する時は、何らかのトラブルが生じているかもしれません。歯科医院で相談したほうがよいでしょう。
ワイヤー矯正で痛いと感じたときの対処法
ワイヤー矯正中に痛みを感じた場合、以下の対処法を試してみてください。
硬い食べ物を避ける
硬い食べ物を噛みくだく時は、大きな力がかかるので痛みを感じることがあります。特に、治療を開始した直後や装置の調整をしたばかりの時は、硬い食べ物を避けましょう。
おかゆやスープなど、力をかけずに噛める食べ物を選んでください。
痛む箇所を冷やす
痛みを感じる箇所を冷やしてみるのもよいでしょう。薄い布などで包んだ保冷剤を、頬に軽く当てて冷やします。身体が温まると痛みが増しやすいので、痛みで眠れない時や、お風呂上りに効果的です。
ただし、あまりにも頻繁に冷やすと歯が動きにくくなります。長時間冷やし続けたり、口の中に氷を入れたり、過度に冷やすことは避けましょう。
矯正用ワックスを使用する
矯正装置が頬や舌に触れて口内炎ができて痛い場合は、矯正用ワックスを使用するとよいでしょう。歯科医院で販売されているので、ワイヤー矯正の治療を開始する際に購入しておくと良いかもしれません。
矯正用ワックスを使用する際は、ワックスがしっかりつくように手を洗い歯磨きをして清潔な状態にします。ワックスを米粒大とって、丸く形を整えます。装置の表面の水分を拭きとり、舌や頬に触れる部分のブラケットに軽く押し付けましょう。
ワックスは食事や歯磨きの際に取れるので、外れた時はつけ直してください。
歯科医院で処方された鎮静剤を使用する
歯に力が加えられ、歯が動くことによって痛みがでることはよくあります。この場合、痛みを出ないようにするのは難しいでしょう。
痛みを我慢し続けることは辛いので、鎮静剤を使用してください。可能であれば、歯科医院で処方されたものを使用しましょう。
市販の鎮静剤で痛みが治まることはありますが、薬によっては歯が動きにくくなることもあるからです。
歯科医院でワイヤーを調整する
歯を動かすために力を加えるので、痛みを感じる方は少なくありません。
しかし、歯や歯周組織が力に慣れていくことで、徐々に痛みが落ち着くのが一般的です。あまりにも強い痛みを感じる、1週間たっても痛みが大きく睡眠や食事に支障をきたしているといったケースでは、ワイヤーを調整してもらいましょう。
治療期間が延びることもあるかもしれませんが、無理なく治療を続けることが大切です。痛みだけではなく、矯正治療について疑問や不安がある時は早めに歯科医師に相談してください。
まとめ
個人差がありますが、ワイヤー矯正中に痛みを感じることは少なくありません。矯正装置が舌や頬に当たるためだけではなく、矯正装置によって加えられる圧力に慣れていないこと、歯が動くことによる痛みもあるでしょう。
矯正装置が舌や頬に当たる場合は、矯正用ワックスの使用が有効です。慣れていないことによる痛みは徐々に解消することが多いですが、1週間以上続く場合は歯科医院に相談しましょう。
ワイヤー矯正の全体矯正の場合、1年半~3年ほど矯正装置を装着し続けます。痛みがある場合、続けることが難しくなるでしょう。痛みや違和感がある時は歯科医師に相談しながら、治療を進めてください。
ワイヤー矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。