GENERAL TREATMENT虫歯治療

歯科治療において、患者様の健康と安全を第一に考えることはもちろんのこと、治療の過程や方法においても「必要最小限の治療」を心がけることが重要です。
これは、過度な治療や不要な処置を避け、患者様の歯をできるだけ自然な状態に保つためのアプローチです。
従来の虫歯治療では、虫歯の部分を目視などで確認し、その範囲を大きく削り取る方法が一般的でした。
しかし、この方法では健康な歯質まで削り取ってしまうリスクがあります。

健康な歯質をできるだけ保護するために

歯科治療において、虫歯の部分を削る際には、健康な歯質をできるだけ保護することが重要です。 なぜなら、歯は一度削られると元に戻ることはなく、その部分は永久に失われてしまうからです。 そのため、削る箇所を最小限に抑えることは、患者様の歯の健康を長期的に守るための基本的な考え方となっています。 健康な歯質を極力保護することで、歯の強度や機能性を維持することができます。 また、削る部分が少ないため、治療時の痛みや不快感も軽減され、治療後の歯の感度が上がるリスクも低くなります。 また、健康な歯質を保護することは、将来的な再治療のリスクを低減する上でも非常に重要です。 過度に歯を削ると、その部分が弱くなり、後に割れや折れの原因となることもあります。 しかし、最小限の部分だけを削ることで、そのようなリスクを大幅に減少させることができます。

正確な虫歯部分の特定するう蝕検知液

う蝕検知液とは、虫歯の部分を染色することで、健康な歯質と虫歯部分を明確に区別するための特別な液体です。 この液体は、虫歯の部分にのみ反応して染色する性質を持っており、歯科医師や歯科衛生士が治療の際に虫歯の位置や範囲を正確に確認することができ、より精密な治療が可能となります。 特に、虫歯の初期段階や、歯の隙間など目で見えにくい部分の虫歯も、う蝕検知液によって明確に確認することができます。 う蝕検知液を使用する最大のメリットは、健康な歯質を極力削らずに、虫歯部分だけを的確に取り除くことができる点です。 患者様の歯をできるだけ自然な状態に保ちながら、治療を進めることができます。 また、う蝕検知液を使用することで、治療後の再発リスクも低減します。 虫歯の部分を完全に取り除くことができるため、治療後も長持ちします。 私たちの目指す「必要最小限の治療」とは、単に治療の回数や範囲を減らすだけでなく、患者様一人ひとりの健康状態やニーズに合わせて、最も適切な治療方法を選択し、その治療を最高の技術で提供することを意味します。 患者様の「健康で美しい笑顔」を守るために、私たちは日々研鑽を積み、より良い治療法を取り入れています。

歯の神経は、歯の健康と機能を維持するための非常に重要な部分です。 しかし、虫歯が進行し、歯の深部に達すると、この神経が危険にさらされることがあります。 従来の治療法では、深い虫歯の場合、神経を取る処置が一般的でした。 しかし、近年の治療技術とアプローチにより、歯の神経を守りながら効果的に虫歯を治療することが可能となっています。 歯の神経を取る処置は、感染の拡大を防ぐためや、痛みを和らげるために行われることが多いです。 しかし、神経を取ることは、歯の生命力を失うことを意味し、長期的には歯の強度や耐久性に影響を及ぼします。 そのため、神経を守りながら治療を行うことは、歯の健康を長期的に維持する上で非常に重要です。