ホワイトニングは虫歯があるとできない?そのままするとどうなる?
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
ホワイトニングは歯を白くする施術として人気です。「虫歯があるとホワイトニングはできないの?」という疑問をおもちの方がいるかもしれません。虫歯がある状態でホワイトニングをするとどうなるのか気になっている方もいるでしょう。
本記事では、虫歯があると歯のホワイトニングはできないのか解説します。虫歯がある状態でホワイトニングをするリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、薬剤を使って歯を漂白する方法のことをいいます。過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤を使って、ワインやコーヒー、お茶などによって付着した色素を浮かび上がらせて除去します。
ホワイトニングは使用する薬剤や方法によって次の2つに分類されます。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術するホワイトニングのことを指します。過酸化水素という薬剤を歯に塗布し、光を照射して着色汚れや黄ばみを分解して歯を白くします。
過酸化水素は濃度の高い薬剤で、歯科医師や歯科衛生士しか使用できません。高濃度の薬剤を使用することで、短期間で白い歯を手に入れられる点が特徴です。
1回の施術にかかる時間は1時間程度です。1回の施術で効果を実感できる場合もありますが、白く美しい歯を手に入れるためには3〜6回ほど施術を繰り返す必要があるでしょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングのことを指します。歯科医院で作成したトレーに過酸化尿素を主成分とした薬剤を塗布し、歯に装着して歯を白くします。薬剤濃度が低いことや、過酸化水素そのものを扱っていないことから自宅のケアでも使用できます。
一般的には薬剤を塗布したトレーを1日1〜2時間程度装着してホワイトニングを行います。ホームホワイトニングは時間をかけて歯の内部から白くしていくため、効果を実感できるまで数週間~数か月ほどかかるでしょう。
オフィスホワイトニングのように即効性はありませんが、持続性が高いのが特徴です。
ホワイトニングは虫歯があるとできない?
ホワイトニングをしようと思って歯科医院を受診したら虫歯を理由に断られたという経験がある方もいるのではないでしょうか。
一般的に虫歯がある場合にはホワイトニングができません。軽度な虫歯であればホワイトニングをしても良いというような歯科医院もあるかもしれませんが、ほとんどが虫歯治療をしてからホワイトニングをするように促されます。
まずは、虫歯治療をしてからホワイトニングをするようにスケジュールを立てておきましょう。
虫歯があるのにホワイトニングをそのままするとどうなる?
虫歯があるけれどスケジュールの関係で早くホワイトニングをしたいと考える方もいるかもしれません。もし、虫歯があるのにそのままホワイトニングをすると、さまざまなリスクが伴います。
虫歯を治療せずにホワイトニングをすると、以下のようなリスクがあることをあらかじめ知っておきましょう。
ホワイトニング中にしみることがある
虫歯の程度にもよりますが、進行した虫歯は歯に穴があき、象牙質がむき出しとなっています。象牙質には知覚に作用する神経が通っており、象牙質がむき出しになっている状態でホワイトニングをするとしみる可能性があるのです。
ホワイトニングは健康な歯であっても刺激によってしみることがあります。象牙質がむき出しとなっているとより一層しみる可能性があるため、ホワイトニング中に苦痛を伴い、場合によっては継続が難しくなるかもしれません。
虫歯が悪化する
ホワイトニングは1回の施術で効果を実感できるケースもありますが、理想的な白さにするためには少なくとも3カ月程度かかる場合もあります。
理想とする白い歯を手に入れるまで虫歯を放置すると、軽度な虫歯であっても悪化する可能性があります。ホワイトニングが終了したころには、神経の治療が必要になるくらいの状態にまで虫歯が進行する可能性もあるでしょう。
ホワイトニングが無意味になる可能性がある
虫歯などによって神経を失った歯にホワイトニングをしても白くなりません。神経を失った歯は歯の内側から変色するため、ホワイトニングでは白くできないのです。
虫歯がある状態でホワイトニングを始め、虫歯がどんどん進行して神経にまで達した場合、ホワイトニングをした結果、歯の色がまばらになる可能性があります。
ホワイトニングより先に虫歯を治療するメリット
ホワイトニングよりも先に虫歯治療をしておいたほうが、様々なメリットが得られます。ホワイトニングよりも先に虫歯治療をするメリットは次の通りです。
歯の白さを統一できる
神経を失った歯や虫歯治療で詰めた詰め物、インプラントなどは白くなりません。先に虫歯治療を終えてからホワイトニングを行えば、詰め物やインプラントの色調に合わせてホワイトニングができるため、結果として歯の白さを統一できる点はメリットといえます。
薬剤でしみるリスクが低減される
前述したように、虫歯で歯に穴があいている場合、薬剤が象牙質に触れて歯がしみることがあります。先に虫歯治療をしておけば、薬剤が象牙質に侵入することがなくなり、歯がしみるリスクを軽減できるでしょう。
ただし、ホワイトニングは健康な歯でもしみることがあるため、虫歯治療後にホワイトニングをすれば必ずしもしみないということではありません。この点については理解しておきましょう。
ホワイトニングがスムーズに終わる
人によってはホワイトニングと虫歯治療を並行したいと考える方もいるかもしれません。
しかし、ホワイトニングの薬剤によって虫歯治療の仮の詰め物が取れる可能性があります。仮の詰め物が取れると、薬剤が治療箇所に侵入してしみることが考えられます。
先に虫歯治療をしておけばホワイトニングの施術がスムーズに進むでしょう。
虫歯治療後のホワイトニングの方法
虫歯治療後にホワイトニングをする場合、治療直後に行うのは控えたほうがよいでしょう。虫歯の程度にもよりますが重度の虫歯の治療後は歯が不安定で敏感なため、ホワイトニングの薬剤によって歯がしみたり、思い通りの白さにならなかったりするからです。
虫歯治療後のホワイトニングは歯科医師の指示されたタイミングで行いましょう。虫歯治療後のホワイトニングの流れは、一般的なホワイトニングの流れと同様です。
虫歯治療後にホワイトニングをする際の注意点
虫歯治療後のホワイトニングで注意しておきたいのは、天然の歯以外の歯は白くならないという点です。例えば、虫歯治療によって装着した詰め物や被せ物は、ホワイトニングをしても白くなりません。
また、重度の虫歯で根管治療をして神経を抜いた歯も一般的なホワイトニングでは白くできません。
そのため、周りの天然の歯と詰め物や被せ物をした歯、神経を抜いた歯の色が浮いてしまう可能性があります。天然の歯と色を合わせるためには、詰め物・被せ物の色をホワイトニング後の歯の色に合わせたり、セラミックの被せ物にしたりする必要があるでしょう。
ホワイトニングが終わったあとの虫歯予防の方法
ホワイトニング後は虫歯になりやすいと思う方もいるかもしれませんが、ホワイトニングをしたからといって虫歯になりやすくなるわけではありません。
ただし、虫歯治療をしたからといって虫歯にならないということでもありません。ホワイトニングをしたあとも虫歯にならないように予防する必要があります。ホワイトニング後は次の方法で虫歯を予防しましょう。
丁寧に歯を磨く
虫歯予防に最も大切なのは歯磨きです。歯磨きを怠ると虫歯だけでなく、着色の原因にもなります。そのため、毎食後必ず歯を磨きましょう。歯を磨けないときには、うがいをするだけでもある程度の汚れは落とせます。
歯ブラシでのブラッシングはもちろん、歯間ブラシやフロスも活用して細かい部分も磨いてください。しっかりと歯磨きをすることで虫歯を予防でき、同時に白い歯をキープさせることにもつながるでしょう。
歯科医院で定期的にクリーニングしてもらう
ホワイトニング後も歯科医院で定期的にクリーニングをしてもらいましょう。歯科医師や歯科衛生士にクリーニングをしてもらうことで、ふだんの歯磨きでは磨けていない部分に付着した汚れもきれいに除去できるため、虫歯予防につながります。
クリーニングのタイミングは歯科医師の指示に従いましょう。
まとめ
虫歯があるままホワイトニングをすると、虫歯が進行するリスクやしみる可能性があります。そのため、虫歯治療後にホワイトニングをすることが推奨されています。軽度の虫歯であれば簡単な治療で済むケースが多いです。
「虫歯かな?」と思ったらなるべく早く歯科医院を受診して治療を受けましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちら、WEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。