歯周病の初期症状とは?今すぐチェックすべきサインと予防法

2025年06月13日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯周病になったイメージ

歯周病は虫歯と並んで多くの人が悩む歯科疾患で、日本人が歯を失う原因とされています。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行することも少なくありません。

なかには、歯茎からの出血や口臭があっても「大したことないから大丈夫」と、放置している方もいるのではないでしょうか。このようなサインが歯周病の始まりである可能性が高く、早期に対処することで歯を失わなくて済みます。

今回は、歯周病の初期症状や放置するリスクについて詳しく解説します。歯周病の予防法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病が進行するイメージ

歯周病とは、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットに細菌が入り込み、歯茎や歯を支える骨などの組織が破壊される病気です。初期段階では歯茎が腫れたり、歯磨きの際に歯茎から出血したりします。

ただし、進行すると歯を支える組織が破壊され、歯がグラグラと動揺し、最悪のケースでは歯が抜け落ちることもあります。また、日本人が歯を失う原因は虫歯と考えられがちですが、実は歯周病が原因のケースが多いです。

糖尿病や心疾患などの全身疾患とも深く関係することがわかっています。歯だけでなく全身の健康を守るためにも、歯周病について正しく理解することが重要です。

歯周病の初期症状

初期の歯周病で歯みがきをする時に出血するイメージ

歯周病は進行段階ごとに症状が大きく異なります。初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに病状が進行するケースが多いものの、早い段階で対処すれば進行を抑えることが可能です。ここでは、見逃しやすい歯周病の初期症状について詳しく解説します。

歯茎が腫れる・赤くなる

健康な歯茎は淡いピンク色です。また、歯周ポケットは引き締まっていて適度な弾力があります。

しかし、歯周病の初期段階では赤く腫れることがあります。痛みを感じなくても歯茎の色が以前より赤っぽい、全体的に腫れぼったいと感じたら、歯科医院を受診することが大切です。

歯茎から出血する

歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシでお手入れする際に出血することもあります。健康な歯茎は通常のブラッシングで出血することはほとんどありません。出血するということは歯茎の炎症が進んでいるサインです。

歯茎に違和感がある

歯茎がムズムズしたり、かゆくなったりすることもあります。出血や腫れほど明確な症状ではないため、気に留めない方が多いです。

しかし、この違和感も歯周病のサインのひとつです。以前と歯茎の状態が異なると感じたら、歯周病に罹患している可能性があります。

口臭が気になる

歯周病の原因菌が繁殖すると、口腔内で悪臭成分を発生させます。これによって口臭が気になるようになるケースもあるでしょう。口臭は自分では気づきにくいです。ご家族やパートナーに指摘されて気づくケースも少なくありません。

歯周病を放置するリスク

歯周病で歯が抜けてしまうイメージ

歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどないため、つい見逃しがちですが、放置すると進行して深刻な状態に陥ることがあります。ここでは、歯周病を放置するリスクについて詳しく解説します。

歯を失う可能性がある

初期段階では歯茎の炎症という軽い症状ですが、放置すると歯を支える骨が溶かされ、歯がぐらつくようになります。さらに進行すると、最悪のケースでは大切な歯を失うこともあるでしょう。

失った歯は二度と元には戻りません。歯を失うと、発音が不明瞭になる・食事の際にしっかり噛めなくなるなど、日常生活にさまざまな支障をきたし、生活の質を大きく低下させます。

また、失った歯を補うためには、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療が必要になり、時間や費用もかかります。大切な歯を守るためには、初期の段階で対処する必要があるのです。

口臭が強くなる

歯周病が進行すると、歯周ポケット内で細菌が繁殖して強い悪臭を伴うガスが発生します。出血や膿を伴うとさらに口臭は強くなり、人とのコミュニケーションにも影響を及ぼす可能性があるでしょう。

そのため、口臭が気になるという方は、歯周病の進行を疑って歯科医院を受診したほうがよいかもしれません。

全身の健康にも影響を及ぼす

歯周病は口腔内だけの問題にとどまらず、全身の健康にも深く関わっています。歯周病が進行すると、血管から歯周病菌が体内に侵入し、血流にのって全身を巡ることがあります。これによって、糖尿病が悪化したり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしたりするリスクが高まります。

妊娠中の方の場合は、早産や低体重児出産のリスクも高まるため注意しなければなりません。さらに、高齢者の場合は誤嚥性肺炎を引き起こして、命に関わるようなケースもあります。

歯周病を予防する方法

歯周病を予防するバランスの良い食事

一度破壊された歯周組織は元に戻りません。そのため、日常的に予防を意識することが大切です。ここでは、歯周病を予防するための効果的な方法について解説します。

正しい歯磨きを習慣づける

歯周病の主な原因は、プラークです。プラークは歯と歯茎の境目などの酸素が少ない場所を好みます。歯と歯茎の境目にプラークが蓄積すると細菌が増殖して歯周病になるリスクが高まります。

歯周病を予防するためには、毎日丁寧にブラッシングをすることが重要です。しっかりとブラッシングを行い、歯と歯茎の境目に溜まったプラークを除去することで歯周病の予防につながります。歯磨きをする際は力を入れすぎず、歯ブラシを小刻みに動かして磨きましょう。

また、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などに付着した汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して取り除きましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯ブラシでは届かない細かい部分に付着した汚れも除去できます。

食生活を見直す

歯周病を予防するためには、食生活を見直すことも大切です。口腔内には数多くの細菌が存在し、バランスをとりながら共生しています。

しかし、栄養バランスが偏っていると免疫力が低下して、歯周病菌が優位になり病状が進行します。免疫力を高めるためには、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

栄養バランスの取れた食事は、全身の免疫力を高め、歯と歯茎の健康を支えます。特に、ビタミンCやカルシウム、タンパク質などは、歯茎の健康に欠かせない栄養素です。

また、間食の回数が多いと、飲食物に含まれる糖分をエサにして口腔内の細菌が増殖し、歯周病の原因となるプラークが作られます。そのため、間食の回数はできるだけ減らしたほうがよいでしょう。また、食後にはしっかりと歯磨きを行うことも大切です。

禁煙する

喫煙は歯周病の発症や進行を早める大きなリスク要因です。タバコに含まれる有害物質は歯茎の血流を悪化させます。これによって、免疫力が低下すると、歯茎が炎症を起こしやすくなるのです。

また、喫煙者は歯周病の治療効果も出にくいとされているため、禁煙することが望ましいです。

歯科医院で定期検診を受ける

歯周病を予防するためには、歯科医院で定期検診を受けることも大切です。

ふだんの歯磨きでは歯と歯の間や歯と歯茎の境目などの細かい部分に付着したすべての汚れを落とすことは困難です。定期検診では、歯のクリーニングを行い、日々のセルフケアでは取り除けないプラークや歯石を除去します。

また、歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、定期的に歯科医院で検診を受けていれば自分では気づくことができない異常の早期発見につながります。歯周病を初期の段階で発見・対処できれば、歯を失うのを防ぐことにもつながります。

そのため、症状がなくても3~6か月に1回程度は、歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。

まとめ

歯周病を予防して健康な歯で散歩を楽しむ男女

歯周病は、歯を失う原因といわれる病気のひとつです。歯周病の初期症状には、歯茎からの出血や腫れ、違和感などがあります。このわずかなサインを見逃さず、早期に治療を受ければ、進行を食い止めることができます。

また、歯周病を予防するためには、しっかりと歯磨きをすることが重要です。また、歯科医院で定期的に検診を受けましょう。

歯周病の症状にお悩みの方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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