歯周病を放置するとどうなる?歯を失う前に知っておきたいリスク

2025年08月29日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯周病になった歯ぐきを鏡で確認する男性

歯磨き中に血が出ても、大きな問題ではないと放置する方は少なくありません。

しかし、歯磨き中の出血は、歯周病の初期サインかもしれません。歯周病は日本人の成人の多くが抱える口内トラブルであり、放置すると深刻な結果を招く病気です。特に、初期段階では痛みが少ないため、気づかないうちに進行し、最終的には歯を失うリスクさえあります。

歯周病にならないように予防につとめるとともに、気になる症状が現れた際には放置せずに、すぐに歯科医院を受診することが大切です。

この記事では、歯周病の基本的な知識から、放置によって引き起こされるリスク、そして悪化を防ぐために日常生活でできる対策について詳しく解説していきます。自分の歯を守るために、今こそ歯周病への理解を深めましょう。

歯周病とは

歯周病の口腔内

歯周病とは、歯を支えている歯茎(歯肉)や歯槽骨(しそうこつ)などの歯周組織に炎症が起こる病気で、放置すると歯を失う原因となります。初期段階の歯肉炎と、進行した歯周炎に分類されます。

日本では成人の約8割が歯周病にかかっているともいわれており、まさに国民病ともいえる存在です。

歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊です。これが歯と歯茎の間にたまり続けることで炎症が発生し、歯を支える骨まで破壊していきます。

初期の歯肉炎では歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりする程度で、自覚症状が少ないため見過ごされがちです。進行すると歯茎が後退し、歯がぐらつく、噛みにくい、口臭が強くなるといった症状が現れます。

さらに重度になると、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が自然に抜け落ちることもあります。

また、歯周病は口の中だけの問題にとどまらず、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになっています。糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎との関連も指摘されており、単なる口内トラブルとして軽視することはできません。

これらのことから、歯周病は早期に発見し治療を始めることが極めて重要なのです。

歯周病を放置するリスク

歯が抜け落ちるイメージ

歯周病は進行するまで痛みが出にくく、つい放置しがちです。

しかし、初期段階で適切な治療を受けないと、症状はじわじわと悪化していきます。そしてその影響は口の中だけにとどまらず、全身の健康にも及ぶ恐れがあります。

ここでは、歯周病を放置することでどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきます。

歯ぐきが腫れる・出血する

歯周病の初期段階である歯肉炎は、歯茎が腫れたり出血したりするのが主な特徴です。軽度であれば歯磨きや定期的なクリーニングで改善する場合もありますが、放置すると炎症が慢性化し、常に歯茎が赤く腫れ、歯磨きのたびに出血するようになります。

また、口臭も強くなり、日常生活にも支障をきたします。この段階で治療を受ければ回復の可能性は高いですが、時間が経つにつれて症状は確実に進行していきます。

歯を支える歯槽骨が溶けていく

中等度から重度の歯周病になると、歯を支える骨である歯槽骨が徐々に溶けていきます。これにより、歯と歯茎の間に深いポケットができ、さらに多くの細菌が入り込む悪循環が生まれます。歯がぐらついたり、物を噛んだときに違和感が生じたりするのが、この段階の特徴です。

ここまで進行すると、治療によって炎症を抑えることはできても、失われた骨を完全に元に戻すのは難しくなります。

歯が抜け落ちる

歯周病がさらに進行し、歯槽骨が大きく失われると、歯が自然に抜け落ちることがあります。この段階ではすでに治療の選択肢が限られ、抜歯やインプラントなどの外科的対応が必要となるケースも少なくありません。

また、歯が抜けることで噛み合わせが乱れると、咀嚼機能や発音にも悪影響を及ぼすようになります。見た目の印象も変わるため、精神的なダメージを受ける人も多いのが現実です。

生活の質(QOL)が低下する

歯周病が進行すると、食事がうまく噛めない、痛みで会話がしづらい、口臭が気になるといった日常的な悩みが増えていきます。これにより、他人とのコミュニケーションを避けるようになったり、好きなものが食べられなくなったりと、生活の質(QOL)は大きく低下します。

見た目や口臭の問題から自信を失い、対人関係や仕事に影響を及ぼすケースもあります。歯周病の放置は、日々の生活に確かな陰を落とすことになるのです。

全身疾患にも影響を及ぼす

歯周病菌が血管内に入り込むと、全身に悪影響を及ぼすことが分かってきています。代表的なものに、糖尿病の悪化、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの循環器疾患との関連があります。また、高齢者に多い誤嚥性肺炎や、妊娠中の早産・低体重児出産とも関係があるとされています。

歯周病は単なる口内トラブルではなく、全身の健康を脅かすリスク要因として捉えるべき病気なのです。

歯周病を悪化させないためにできること

定期的に歯科検診を受ける女性と口腔ねいをチェックする歯科医師

歯周病の進行を防ぐには、早期発見と日常的な予防が何よりも重要です。症状が進んでからの治療では時間も費用もかかりますが、初期の段階であれば簡単なケアで改善が見込めます。

ここでは、歯周病を悪化させないために、私たちが日常生活で実践できる対策をいくつか紹介します。

正しい歯磨きを習慣化する

最も基本であり、最も効果的な歯周病対策が正しい歯磨きの習慣化です。1日2回以上、丁寧に磨くことが基本ですが、重要なのは磨き方です。歯と歯茎の境目に毛先を45度の角度で当て、小刻みに動かすバス法など、歯周病予防に効果的な磨き方があります。

歯ブラシは硬すぎないものを選び、1〜2か月ごとに交換することも忘れずに行いましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯間のプラーク除去効果がさらに高まります。

定期的に歯科検診やケアを受ける

自分では磨ききれない部分や目に見えない歯周ポケット内の汚れは、歯科医院でのクリーニングが効果的です。定期的に歯科検診を受けることで、初期の歯周病や再発を早期に発見でき、最小限の処置で済みます。

特に、歯周病の既往がある人や、喫煙者、糖尿病などのリスク因子を抱える人は、3か月〜半年に一度を目安に受診するようにしましょう。歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)や、歯磨き指導も非常に有効です。

歯周病のリスクを知っておく

自分自身がどれほど歯周病のリスクを抱えているかを知ることも、予防には欠かせません。喫煙者、糖尿病患者、妊娠中の女性、高齢者などは、歯周病の進行リスクが高いとされています。また、家族に歯周病の既往歴がある人がいる場合も注意が必要です。

歯科医院で簡単な検査や問診を受けることで、自身のリスクを把握でき、それに応じた予防策を講じるきっかけになります。

生活習慣を改善する

歯周病は生活習慣とも深く関係しています。特に、喫煙は歯周病の進行を早め、治療効果も下げるとされています。禁煙することで歯茎の血流が改善し、自然治癒力も高まります。

また、栄養バランスの取れた食事も重要です。ビタミンCやカルシウムを多く含む食品は歯茎の健康維持に役立ちます。さらに、ストレスや睡眠不足も免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めるため、規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。

家族全体で予防意識を高める

歯周病予防は個人ではなく、家族全体で取り組むことも効果的です。家庭内で口腔内のケアに関心を持つことで、自然と定期的な検診やケアの意識が高まり、互いに健康を支え合う関係が築けます。

口腔ケアを自分ごとから家族ごとへと広げていくことが、長期的な予防につながるのです。

まとめ

笑顔の3世代家族

歯周病は静かに進行する病気であり、放置していると歯を失うだけではなく、全身の健康リスクにもつながることが分かっています。出血や腫れといった初期のサインを見逃さず、日頃から丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診を実践することが、歯周病の悪化を防ぐために重要です。

また、生活習慣の見直しも大きな予防効果をもたらします。歯周病の放置がもたらす重大なリスクを理解し、自分の歯を守るために今できることを始めることが大切です。

歯周病の治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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