歯周内科治療の費用はいくら?必要なケースや種類、流れなどを解説
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
![歯周内科治療の受診を考える女性](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/how-much-does-periodontal-medical-treatment-cost_480419135.jpeg)
「歯周内科治療とは?」「歯周内科治療の費用は?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。歯周病が進行すると、歯を失うリスクが高いです。
歯周内科治療を受けると、早期に歯周病の改善が期待できます。歯周内科治療は薬物療法を中心に、歯周病の原因に対処する治療法です。治療が必要だと感じても、費用を不安に思う方も多いでしょう。
この記事では、歯周内科治療がどのような治療法でどのような場合に受けるべきなのか、費用相場や治療の流れについて詳しく解説します。適切なタイミングで治療を受けるために、まずは必要な知識を身につけましょう。
歯周内科治療とは
![歯周内科治療を受ける女性](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/what-is-periodontal-medical-treatment_976050275.jpeg)
歯周内科治療は、歯周病の原因となる細菌を薬物で除去する治療法です。歯周病は、歯を支える組織が破壊されていく慢性的な病気のため完治が難しいものの、歯周内科治療により病状を管理し、進行を遅らせられます。
この治療では、歯周病菌を特定しその菌に適した薬を使って感染を抑えて、健康的な歯の状態を維持していくのです。歯周内科治療で歯周病を改善できると、糖尿病や高血圧、脳卒中などの全身疾患にも良い影響を与えることが確認されています。
どんなケースで歯周病治療が必要?
歯周内科治療が必要なケースは、以下のとおりです。
歯周病が気になる方
歯周病が疑われる場合、歯ぐきの腫れや口臭などが気になる方は早期に治療を始めましょう。歯周内科治療は、歯周病菌を特定して薬で治療する方法です。早期対応によって、病気の進行を抑えることができます。
歯ぐきが繰り返し腫れている
歯ぐきの腫れが繰り返し発生する場合、歯周病が進行しているサインです。腫れや痛みが慢性的になっている場合、歯周内科治療を受けると炎症の原因となる細菌を除去し、症状を改善できます。
基本治療を受けているが改善されない
歯周病だと判明した場合、まずは歯周基本治療が行われます。ブラッシング指導や口内のクリーニング、歯石除去などを行って、歯周病の改善を目指します。
しかし、基本治療でも症状が改善しないケースもあります。この場合、歯周内科治療が必要です。薬物での治療が、歯周病改善のために役立つでしょう。
歯ぐきから出血する
ブラッシング時に歯ぐきから血が出ることがあるのは、歯周病の初期症状です。放置しておくと病状が進行して深刻な問題を引き起こす可能性があるため、早期に歯周内科治療を検討してください。
歯がグラグラする
歯がグラグラする場合、歯周病が深刻な段階まで進行している可能性があります。歯を支えている歯槽骨が失われると歯がグラつくのです。歯周内科治療は病気を抑制し、歯を維持するために必要な治療法です。
歯周内科治療の費用相場
![歯周内科治療の費用相場イメージ](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/cost-of-periodontal-medical-treatment_1074154754.jpeg)
歯周内科治療は保険適用外の治療になるため、歯科医院によって費用が大きく異なります。そのため、詳しい費用については通院している歯科医院へ問い合わせてみてください。
一般的な費用の目安は5,500円から5万5,000円ほどです。顕微鏡検査の結果をみて、薬の処方がない場合には検査費用のみとなり、その分費用は抑えられます。
歯周内科治療における保険について
![歯周内科治療は自由診療となるイメージ](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/periodontal-medical-treatment-and-insurance_616293872.jpeg)
歯周内科治療は、保険が適用されない自由診療です。歯周病を保険診療で行うと、使用する薬や材料などの制限があり、通院回数や頻度も決まった治療計画で行う必要があるのです。
また、保険治療では歯周病を治す際に根本的な原因となる菌を除去する治療は含まれていません。歯周内科治療では、歯周病菌を完全に取り除くことを目的として薬を使って治療するため、自費診療となります。
歯周内科治療の種類
![歯周内科治療で服薬する女性](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/types-of-periodontal-medical-treatment_545345842.jpeg)
歯周内科治療の種類は、以下のとおりです。
位相差顕微鏡による口内の菌の確認
歯周内科治療では、位相差顕微鏡を使用して口内の細菌を確認します。この顕微鏡は、目視では見えない微細な細菌を視覚化することができ、どの細菌が歯周病を引き起こしているのかを特定するのに役立つものです。
細菌の種類を確認できると適切な治療薬の選択が可能になり、治療の精度が向上します。
細菌を除去する薬剤の内服
位相差顕微鏡で確認した細菌に対して専用の薬剤を内服して、口内の細菌を除去します。抗生物質や抗菌薬が使用されるのが一般的です。歯周病菌の数を減らし、歯周病の進行を防げます。
内服薬は全身に作用するため、歯周病菌が深部に存在している場合にも効果を発揮するでしょう。
カビの除去薬剤の使用
歯周病は細菌だけでなく、カビ(真菌)が関与している可能性もあります。このため、カビを除去する薬剤を使用することがあります。カビ専用の抗真菌薬や、カビの除去効果がある歯磨き剤を使用する方法です。
これらを用いて、ブラッシング時に口内を清潔に保って歯周病の再発防止を目指します。
除菌後の徹底した歯石除去
歯周内科治療で口内の除菌を行った後は、徹底的な歯石除去が必要です。歯石は歯周病を悪化させる原因となるため、除菌後にしっかりと取り除くことで歯周病菌の再発を防げます。
歯石を除去すると歯周組織が回復しやすくなり、治療の効果を高められるでしょう。
歯周内科治療の流れ
![歯周内科治療の流れを説明する歯科医師](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/process-of-periodontal-medical-treatment_821510451.jpeg)
歯周内科治療の流れは、以下のとおりです。
問診(カウンセリング)
治療の最初のステップは、歯科医師と患者さまとのカウンセリングです。歯周病に関する現在の症状やお口の中の状態について詳しく確認して、その情報を基に治療計画を立てます。
カウンセリングでは歯周病の進行度や症状を歯科医師が理解して、患者さまが抱えている不安や疑問を解消することが大切です。小さな疑問でも遠慮なく質問して、歯周内科治療の不安を解消してください。
治療に対する理解を深めて安心して治療を受けられるでしょう。
口内の細菌の状態を確認する
次に、位相差顕微鏡を使って、口内の細菌を観察します。これにより、歯周病を引き起こしている細菌の種類や細菌の活動状態を正確に把握できるのです。
また、血液中の免疫細胞の状態もチェックし、感染に対する体の反応を確認します。位相差顕微鏡を使った検査は、歯周内科治療の治療計画を立てる上で非常に重要です。
抗菌剤の服用
位相差顕微鏡で得られた情報を基に、歯周病菌を殺菌するために抗菌剤が処方されます。患者さまは、歯科医師の指示に従って決められた期間内に薬を服用してください。抗菌剤の服用により、歯周病菌を減少させてお口の中を無菌状態に近づけます。
これにより、歯周病菌の増加を抑え、治療の効果を高められるのです。従来の歯周病治療では治療中に菌が増えていくことがありましたが、抗菌剤を使えばそのリスクを減らせます。
歯周ポケット内の清掃
抗菌剤を服用してお口の中の細菌が減った後に行うのは、歯周ポケット内の清掃です。スケーリングでプラークや歯石を取り除き、その後ルートプレーニングで歯の表面を滑らかにして再びプラークが付着しにくいようにします。
歯周ポケット内の清掃は外科的処置ではないため、痛みはほとんどありません。
ただし、歯周病が進行している場合は多少の不快感を覚えることもあるでしょう。
治療後の検査
治療後は、再度位相差顕微鏡を使って歯周病菌の状態を確認します。通常はこの段階でほとんどの歯周病菌は除去されており、口内が清潔な状態に戻っているでしょう。
菌が残っている場合は、検査で残っている細菌の種類を特定し、それに合わせた抗菌剤を再度服用します。この追加の治療を通じて、歯周病菌を完全に排除して再発を防げるのです。
まとめ
![歯周内科治療の費用について詳しく調べ受診しようと考える女性](https://www.una-lion.com/new/wp-content/uploads/2024/12/how-much-does-periodontal-medical-treatment-cost-summary_1051932355.jpeg)
歯周内科治療は、歯周病を引き起こす細菌を薬で除去して歯周病を改善する方法です。特に、歯周病が進行している場合や、通常の治療で効果が見られない場合に有効な治療法となります。
治療内容は薬物療法を中心に、細菌の特定や薬剤を用いた内服治療、プラークや歯石の除去などです。費用は自由診療で、相場は5,500円から5万5,000円程度となります。
また、保険適用外であるため治療法や料金が歯科医院によって大きく異なるでしょう。詳しい費用や治療方法が気になる患者さまは、歯科医院へ相談してみてください。
歯周内科治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
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