虫歯が繰り返される理由とは?再発を防ぐ方法も

2025年05月16日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

虫歯が再発した女性

虫歯を治療したときに「悪いところを取り除いたから、これで安心!」「普段通りに食事ができる」と感じる方は多いかもしれません。

しかし、治療した後に詰め物や被せ物を施した内側で虫歯が再び発生することがあります。これを二次虫歯(二次カリエス)といいます。二次カリエスは、被せ物や詰め物の下で気付かないうちに重症化することもあり、最悪の場合には抜歯が必要になるケースもあります。

本記事では、虫歯が再発する原因や再発しやすい部分、対処法、予防法などについて解説します。

虫歯が再発する原因

虫歯が再発する要因の甘い食べ物を食べるイメージ

虫歯が再発する原因は、以下のとおりです。

歯の強度が低くなるため

虫歯の治療を施した歯は、そうでない歯に比べて強度が低くなるため、虫歯を再発しやすくなります。まず、歯は表面の部分から順に、エナメル質・象牙質・歯髄の3層でできています。歯を触ると分かるように、エナメル質は非常に硬く、歯を保護する役割を担っています。

しかし、エナメル質よりも下にある象牙質は柔らかく、酸によるダメージを受けやすいです。虫歯治療では、エナメル質を削って象牙質を露出させることがあります。その際にできた微細な損傷部分から、細菌が内部に侵入しやすくなり、二次カリエスのリスクが高まります。

詰め物や被せ物が劣化するため

詰め物や被せ物は、長期間にわたって使用することにより少しずつ劣化していきます。劣化に伴い、歯と被せ物や詰め物との間にすき間や段差が生じやすくなります。その結果、微細なすき間から内部へと細菌が侵入し、虫歯が再発しやすくなります。

特に、保険適用のレジンや銀歯は、経年劣化が生じやすいといわれています。一般的に、レジンの寿命は3~5年、銀歯の寿命は5~7年といわれています。腔内の状態によっては、それよりも早く寿命を迎えることもあるでしょう。

虫歯になりやすい食生活を続けているため

二次カリエスが再発する原因のひとつとして、虫歯になりやすい食生活が挙げられます。虫歯の原因となる細菌は、食べ物に含まれる糖分をエサとして増殖します。

そのため、普段からチョコレートやケーキ、アイスクリームなどの甘い物を好んでよく食べる方は虫歯が再発しやすくなるでしょう。また、ダラダラ食べや間食が多い方などは、口腔内が酸性に傾く時間が多くなるため、歯が溶かされて二次カリエスが進行しやすくなります。

虫歯治療が不完全だったため

稀なケースではありますが、治療の際に取り残しがあった場合にも、虫歯が再発することがあります。このような状況は、根管治療で生じるケースがあります。根管内は非常に複雑な形状をしているため、虫歯菌を完全に取り除くために何度も洗浄と消毒を繰り返す必要があります。

しかし、この過程で虫歯菌を完全に除去できず、細菌が内部に残って虫歯が進行することがあるのです。また、被せ物や詰め物を装着した際にフィット性が悪く、虫歯菌が内部に侵入して二次カリエスが生じるケースもあります。

治療後のセルフケアを怠ったため

詰め物や被せ物は人工物ですので虫歯になることはありません。

しかし、不十分なセルフケアによって磨き残しが多くなれば、被せ物や詰め物の下で虫歯が再発するリスクが高まるでしょう。

虫歯が再発しやすい部分

虫歯が再発しやすい歯と歯の間の部分のイメージ

虫歯が再発しやすいのは、歯ブラシが行き届きにくく、磨き残しやすい部分です。具体的には、歯と歯の間、歯とハグキの境目、奥歯などが挙げられます。

また、このような部分は、虫歯が再発しても目視で確認しづらいため、気付かないまま進行させるケースも少なくありません。そのため、普段から意識的にお口全体をチェックしておくことが大切です。

虫歯が再発したときの対処法

虫歯が再発して歯医者にかかる患者

「虫歯が再発したかな?」と感じるときには、放置せず早めに歯科クリニックを受診することが重要です。虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。それどころか、重症化すれば根管治療や抜歯が必要なるケースもあるため注意しましょう。

なお、虫歯治療によって神経を抜いている場合、虫歯が進行しても痛みを感じにくいため、気付かないまま進行させるケースが多いです。「なんだか普段と違うな」と違和感を覚えた場合には、早めに歯科医院へご相談ください。

虫歯の再発を防ぐ方法

虫歯の再発を防ぐためのデンタルケア用品

一度治療をした歯は虫歯が再発しやすいですが、予防することは可能です。ここでは、二次カリエスを予防するための方法をご紹介します。

適切なセルフケアを行う

二次虫歯を予防するためには、丁寧にプラークを取り除くことが大切です。歯と歯の間や歯とハグキの境目、奥歯などは磨き残しやすい箇所ですので、意識して磨くようにしましょう。

歯磨きの癖などによって磨き残しやすい箇所があると、虫歯を繰り返しやすくなります。そのため、歯科クリニックで磨き残しやすい箇所の確認やブラッシング指導を受けると良いでしょう。

必要に応じて、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどのセルフケアアイテムを活用することも二次虫歯の予防に役立ちます。

フッ素を活用する

フッ素は、歯質の強化や細菌の抑制、再石灰化の促進に効果があります。そのため、市販のフッ素入り歯磨き粉や洗口液を使用することも虫歯の予防につながるでしょう。

なお、歯科クリニックでもフッ素塗布が受けられます。歯科クリニックでは、市販のフッ素よりも高濃度のものを使用するため、高い予防効果が期待できます。

フッ素塗布は、3~6ヵ月に1回程度の頻度で繰り返し行うことが推奨されています。

食生活を見直す

先にも述べた通り、糖分を多く含む食事やダラダラ食べ、頻回な間食などは、虫歯のリスクを高めます。「虫歯を治療したから、もう大丈夫」と治療前の食生活を続けている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そのような食生活を続けていれば、二次カリエスが発生したり他の箇所に虫歯ができたりしやすくなります。健康な歯をできるだけ長く維持し続けるためにも、食生活を見直すことが大切です。

詰め物や被せ物の素材を変更する

二次虫歯を予防するためには、詰め物や被せ物の素材を変更するという方法もあります。保険適用の素材にはレジンや銀歯がありますが、表面にプラークが付着しやすい、経年劣化によって段差やすき間が生じやすいという欠点があります。

一方、保険適用外のセラミックは、プラークが付着しにくく、経年劣化が生じにくいといわれています。また、セラミックは天然歯に近い白さや透明感、光沢が得られるという利点もあります。

保険適用外のため費用は高額になりますが、虫歯の再発予防には大いに役立つでしょう。

定期的に歯科クリニックを受診する

毎日のセルフケアを丁寧に行っていても、すべてのプラークを取り除くことはできません。また、プラークをそのまま放っておくと硬い歯石となりますが、歯石は普段の歯磨きで取り除くことができません。

そのため、定期的に歯科クリニックでプロのクリーニングを受けることが大切です。また、定期的に歯科医師のチェックを受けることにより、詰め物や被せ物の劣化にも早期に対処できるでしょう。

なお、歯科クリニックでの定期検診では、ブラッシング指導も受けられます。患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合った適切なケアを身につけることで、虫歯の予防に役立つでしょう。

まとめ

虫歯の再発防止をして笑顔の女性

一度虫歯を治療した箇所は歯質が弱くなるため、虫歯が再発するリスクが高くなります。特に、保険適用の詰め物や被せ物は経年劣化によって段差やすき間が生じやすくなるため、歯科医師による定期的なチェックを受けるようにしましょう。

また、糖分の多い食事やダラダラ食べの習慣がある方も、虫歯のリスクが高まります。虫歯を繰り返さないためにも、生活習慣の見直しや適切なセルフケアを身につけることが大切です。

「虫歯が再発したかもしれない」と感じるような症状があれば、早めに歯科クリニックを受診しましょう。なお、明らかな症状が見られない場合でも、3~6ヵ月に1回は定期検診を受けてください。

虫歯治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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