インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたらどうする?対処法を解説
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

インビザライン矯正中、マウスピースの装着を忘れた経験はありませんか。1日だけつけ忘れて、問題ないか不安になる方も少なくありません。装置のつけ忘れがインビザライン治療の効果や期間に影響が出るのか、事前に正しく理解することが大切です。
本記事では、1日だけインビザラインをつけ忘れた場合の影響や、対応についてわかりやすく解説します。
インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れるリスク

インビザラインは、透明で目立ちにくい矯正装置として多くの患者さまに選ばれています。
しかし、1日に20時間以上の装着が必要なため、1日つけ忘れただけでも影響が出ることがあります。マウスピースは、1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら段階的に歯を移動させるよう設計されています。
そのため、毎日の装着時間が確保できていないと、歯の動きが予定より遅れる場合もあるでしょう。個人差はありますが、以下のようなリスクが考えられます。
歯の位置が戻る可能性
装着をサボると、せっかく動いた歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが発生することがあります。矯正開始から間もない時期や、歯の移動が活発なタイミングでは、後戻りのリスクが高まるでしょう。
次のマウスピースが合わなくなる
マウスピースは少しずつ形状が異なり、順番通りに装着しないと歯に合わなくなるリスクがあります。1日装着を怠ると、次の段階のマウスピースが合わず、矯正計画を見直さざるを得なくなるケースもあるため注意が必要です。
治療期間の延長
つけ忘れが原因で計画通りに歯が動かないと、治療計画の再策定がされるため追加のマウスピースの作製が必要になります。トータルのマウスピースの枚数が増えると治療期間が延びることもあるでしょう。
1日だけでもと外す習慣を繰り返すと、大きな遅れにつながるため注意が必要です。
インビザラインのマウスピースのつけ忘れが発生しやすい場面

インビザラインは取り外しが可能なため、日常生活の中でつけ忘れたという事態に陥ることがあります。矯正を始めたばかりの方や、生活習慣が不規則な方は要注意です。
ここでは、つけ忘れが起こりやすいシーンについて解説します。
食事中に外したまま再装着を忘れる
つけ忘れの原因として挙げられるのが食事です。インビザラインのマウスピースは、食事の際に取り外す必要があります。マウスピースが変形したり、着色したりするのを防ぐためです。
しかし、食後に会話を続けたり、歯磨きを後回しにしてそのまま装置の再装着を忘れるケースも少なくありません。外食や職場でのランチなど食後すぐに口腔ケアができない状況では、装着再開のタイミングを逃しやすくなります。
夜更かしなど不規則な生活習慣
1日の終わりに疲れた状態でベッドに入り、そのまま寝ていた経験のある方も少なくないでしょう。就寝時はもっとも装着時間を稼ぎやすいタイミングなので、就寝時にマウスピースをつけていないと大幅な装着時間の不足につながります。
夜更かしをする生活リズムは、つけ忘れを引き起こしやすいため注意が必要です。付け忘れる習慣が続くと、治療の進行に影響を与える可能性があります。
飲み会やイベントなどの外出時
飲み会や会食などのイベントも、装置のつけ忘れが起こりやすい場面です。アルコールを摂取すると判断力が鈍り、装着を忘れるリスクが上がります。
また、外出先でマウスピースを持ち帰るのを忘れると、数日間つけられない事態にもなりかねないため注意が必要です。
痛みや違和感で意図的に外す
新しいアライナーを装着した直後は、歯が締め付けられるような痛みを感じることがあります。慣れるまでの間、違和感や不快感を理由に、一時的に外す人も少なくないでしょう。
ただし、これを繰り返すと1日だけつけ忘れたという状況が慢性化し、治療効果を大きく損なう可能性があります。痛みや違和感は通常、数日〜1週間程度で収まることが多いため、我慢できる範囲であれば継続して装着することが大切です。
インビザラインのマウスピースをつけ忘れたときの対処法

長い治療期間中に1日だけ装置をつけ忘れることもあるでしょう。そんなときは、どのように対処すればよいのかわからない方も多いと思います。
ここでは、マウスピースを1日だけつけ忘れた際の正しい対応方法を解説します。
1日だけのつけ忘れなら問題ない
1日だけつけ忘れる程度であれば、治療が失敗することはありません。基本的に1日程度のつけ忘れであれば、次の日から装着を再開することで十分に対応が可能です。大切なのは、気付いた時点でできるだけ早めにマウスピースを装着し、以降は決められた装着時間を守ることです。
連続でつけ忘れがないようにする
1日だけのつけ忘れはさほど問題にならなくても、2日以上連続で忘れると治療に支障がでる可能性が高まります。マウスピースが歯にフィットしなくなる場合もあるため、連続での未装着は極力避けましょう。
忘れたことに気づいたら、なるべく早く対応して装着時間を確保してください。
痛みや違和感がある場合は調整する
1日以上外していた場合、再装着した際にきつさや痛みを感じることがあります。歯が元の位置に戻ろうとしている後戻りのサインかもしれません。
痛みや違和感が強い場合は、無理に次のステージのマウスピースに進まずに現在のステージのマウスピースを数日間追加で装着しましょう。あまりにも痛みが強い場合や、歯にフィットしない場合は、担当の歯科医師に相談してください。
アライナーの交換のタイミングを調整する
インビザラインでは、通常1〜2週間ごとに次のステージのマウスピースに交換します。1日以上つけ忘れた場合、その分だけアライナーの切り替え時期を後ろ倒しにするのが一般的です。
例えば、10日間装着する予定だった場合、9日しか着けていなければ1日延ばして11日間装着すると良いでしょう。
インビザラインのマウスピースのつけ忘れを防ぐには

インビザラインは、装置の装着時間を守るか否かがポイントになります。つけ忘れを防ぐための工夫をしておくことで、スムーズな治療を継続できるでしょう。
以下に、日常生活の中で可能なつけ忘れ防止対策を紹介します。
アラーム機能やアプリを活用する
付け忘れをしやすい方は、スマートフォンのアラームやリマインダー機能を使って、定期的に装着を確認すると良いでしょう。食後や外出する時間が決まっている場合は、あらかじめ設定しておくと安心です。
昨今では、装着時間の管理やアライナーの交換時期の通知をするアプリもあるため、必要に応じて使用するとよいでしょう。
食後にすぐ装着する習慣をつける
食事のときに外したマウスピースを、そのまま再装着し忘れるケースは非常に多いです。つけ忘れを防止するためには、食後すぐに歯を磨き、マウスピースを戻すという習慣を徹底することが重要です。
外したマウスピースは必ず専用のケースに入れ、目の届く場所に置くようにしましょう。
保管用のケースを用意する
外出先でマウスピースを外す必要がある場合、専用のケースを常に携帯しておきましょう。衛生的に保管できるだけでなく、目につく場所に置くことで再装着を思い出すきっかけにもなります。
家族など周囲の人に共有する
身近な人に矯正治療中であることを伝えておくことで、装着をサポートしてもらえる場合があります。食事のあとや外出前に装着しているか声掛けをしてもらうだけでも、つけ忘れの防止になるでしょう。
まとめ

インビザラインを1日だけつけ忘れた場合でも、落ち着いて正しい対応をとれば大きな問題にはなりにくいです。
しかし、頻繁につけ忘れると治療が長引いたり、歯の動きが計画通りに進まなくなる可能性があります。装着時間を意識して日々の習慣にすることが大切です。マウスピースがフィットしているか心配な場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
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