歯の矯正治療にはどれくらいの期間がかかる?治療の流れとポイントも

2025年10月24日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯の矯正治療にはどれくらいの期間がかかるのか説明するイメージ

歯列矯正と聞くと「長い期間がかかる」というイメージを持つ方が多いかもしれません。実際に、歯列矯正が終わるまでにはある程度の期間が必要です。見た目の改善だけではなく、噛み合わせや発音、口腔内の衛生状態を整えるため、短期間で治療が終わることは少ないと言えるでしょう。

しかし、治療の開始から終了までの流れや、治療中に注意すべきポイントを把握することで、よりスムーズに治療を進められます。

この記事では、歯列矯正にかかる期間や治療の過程などについて詳しく解説します。

歯の矯正治療にはどれくらいの期間がかかる?

歯の矯正治療にはどれくらいの期間がかかるのか表すイメージ

矯正治療は簡単に終わるものではなく、歯を動かしていくためある程度の時間を要します。一般的には、6か月から2年ほどが目安でしょう。

ただし、実際の治療期間は患者さま一人ひとりの症状や年齢、選択する治療方法によって大きく異なります。歯並びの状態が軽度であれば半年ほどで治療が終わることもありますが、全体的に歯を動かす必要がある全体矯正の場合は2年以上かかることもあります。

治療を始める前には、複数の歯科医院でカウンセリングを受け、自分の症状に合った治療計画とその期間の目安をしっかりと把握することが大切です。

矯正治療の期間が長くなるケース

マウスピース矯正でアライナーの装着時間を守るイメージ

矯正治療の期間は、患者さま一人ひとりの状態や治療方法によって大きく異なります。治療が予定より長引くこともありますが、その背景には様々な要因が関係しています。

ここでは、矯正治療の期間が計画より長くなるケースについて解説します。

歯並びや噛み合わせの状態が複雑なケース

顎の骨格に影響する噛み合わせの問題があったり、歯が大きく重なり合って生えていたりする場合は、歯を移動させる距離が大きくなるため治療期間が長くなる傾向があります。より軽度な症例ほど治療が早く終わり、重症度が高い症例ほど時間がかかります。

患者さま自身の協力が得られていないケース

矯正治療では、装置の着脱やマウスピースの交換など、患者さま自身の協力が不可欠となる場面が多くあります。例えば、固定式の装置のワイヤー調整は歯科医師に任せられますが、マウスピース矯正では患者さまが自らステップに従って装置を交換していく必要があります。

マウスピース矯正において、交換時期が守られなかったり、指示された使用時間が守られなかったりすると、治療計画にズレが生じ、結果的に治療期間が長引いていくでしょう。

歯の移動が遅いケース

患者さまによって、歯の動く速度には違いがあります。とくに、骨格や年齢、骨の質が影響を与え、子どもは大人に比べて顎の骨が柔軟で、歯が動きやすいとされています。

一方、骨が硬くなる大人は、歯の移動に時間がかかる傾向があります。

治療計画の変更が生じたケース

矯正治療中に予想外の問題が発生した場合、治療計画を見直し、より複雑な処置が追加されることもあります。たとえば、骨格の問題が発見された場合や、歯が想定通りに動かない場合には、外科手術や追加の器具が必要になることもあります。

本来の計画になかった処置が加わると、その分治療にかかる期間が延びるでしょう。

矯正治療の基本的な流れ

矯正治療の様子

矯正治療を始めようと考えているものの、どのような過程で進むのかが分からず不安だという方も少なくありません。実際の治療は、多くの段階を経て慎重に進められています。

ここでは、矯正治療がどのようなステップを踏んで行われるのか、一般的な流れをご紹介します。

初診相談

矯正治療は、まず歯科医師や矯正専門医との初診相談から始まります。この段階では、患者さまの口腔内の状態や矯正に対する希望などを聞き取り、矯正治療が可能かどうかを判断します。

精密検査・診断

治療計画の立案に進む前に、レントゲン撮影や口腔内スキャン、模型作製などの精密検査を行います。これらのデータをもとに、歯の位置や顎の骨格、噛み合わせの状態を詳細に分析し、患者さま一人ひとりに合った治療計画を作成していきます。

治療期間や装置の種類、費用などについてもこの段階で確認できます。疑問点があれば、遠慮せず質問して解消しておきましょう。

治療開始

歯を動かして歯並びを整えていきます。装置の種類や治療法にもよりますが、1〜3ヵ月ごとに通院して装置の調整をしてもらいます。

定期的な調整とモニタリング

治療中は月に1回前後のペースで通院し、計画通りに歯が動いているかをチェックします。マウスピース矯正の場合は、患者さま自身で次のマウスピースに交換するタイミングを管理しなければなりません。指示通りに交換できていないとうまく治療できない場合があります。

一方、ワイヤー矯正の場合はワイヤーの調整を歯科医師が行います。通院が面倒に感じるかもしれませんが、器具の調整を行わなければ治療がうまく進まないので、計画に合わせて通院しましょう。

治療完了と保定期間

歯並びが理想的な状態に整ったら、矯正装置を取り外します。その後、歯の位置を安定させるためにリテーナーと呼ばれる保定装置を使用する期間に入ります。保定期間は一般的に1〜2年程度とされており、この期間中の管理が治療の成功の鍵を握ります。

保定を怠ると、せっかく整えた歯が元の位置に後戻りする可能性があるため、生活習慣の一部としてリテーナーの装着を習慣づけることが重要です。定期的なメンテナンスも、欠かさず受けましょう。

矯正治療を計画どおりに進めるためには

矯正治療を計画どおりに進めるために丁寧にブラッシングをする女性

矯正治療を計画どおりに進めるためには、患者さまの協力が不可欠です。装置の装着や通院だけでなく、日々の生活習慣や意識の持ち方が、治療の進行をスムーズにするでしょう。

ここでは、矯正治療を計画どおりに進めるための方法をご紹介していきます。

治療に対する意識を高める

矯正治療をスムーズに行うためには、当事者意識を持つことが何よりも大切です。口内の検査をしたり治療の計画を立てたりするのは歯科医師ですが、患者さまの歯並びは患者さまのものです。

治療への意識を高め、モチベーションを維持することが非常に重要といえるでしょう。特に、矯正治療は長期にわたることが多い治療です。

ご家族やご友人の協力も得ながら、治療に取り組んでいきましょう。

生活リズムを整える

生活リズムが乱れていると、食事や歯磨きの時間も不規則になりがちです。食べ残しが長時間口腔内にあると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。虫歯や歯周病が発生して治療が必要になれば、矯正治療の遅延につながるでしょう。

また、睡眠不足やストレスも歯ぎしりや食いしばりを誘発し、装置や歯周組織に過度な負担をかけます。歯の移動を遅らせる原因にもなり得るので、規則正しい生活リズムを維持することも意識してください。

デンタルケアの徹底

矯正装置がついていると、装置の周りに食べかすやプラークが溜まりやすくなります。放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、矯正治療中の痛みや腫れを引き起こす場合もあります。

とくに、ワイヤーやブラケットを装着中は歯磨きが難しいため、歯間ブラシやタフトブラシを活用して隅々まで清掃することが大切です。メンテナンスの際には歯科衛生士のクリーニングも活用し、口内環境を良好に保ちましょう。

定期的な通院を怠らない

矯正治療中は、月に一度ほどのペースで歯科医院を受診し、計画どおりに歯は動いているか、装置に問題はないかなどを確認します。

万が一、装置が外れたり、ワイヤーが緩んでいるのに通院を後回しにしていると、治療に遅れが生じることがあります。

まとめ

歯の矯正治療を終え笑顔になる女性

矯正治療は、見た目の改善だけでなく健康的な噛み合わせを手に入れるために行われる治療です。治療にかかる期間は半年から2年程度とされています。

しかし、年齢や歯並びの状態、治療法によって大きく異なり、場合によっては3年ほどかかるケースもあります。また、思い通りに進まないこともあるかもしれません。

矯正治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。

当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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