ブラッシング指導とは?虫歯・歯周病予防の第一歩を解説

2025年10月17日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

ブラッシング指導をする歯科衛生士

毎日歯磨きをしていても、磨き残しが多いと虫歯や歯周病の原因になります。こうしたトラブルを防ぐために、正しい歯磨きの方法を身につけることが重要です。

ブラッシング指導とは、歯科医院で行われる歯磨き指導のことで、ご自身の歯磨きの仕方を見直すきっかけとなります。

本記事では、ブラッシング指導の内容やメリット、自宅でのケアのポイントまで詳しく解説します。

ブラッシング指導とは

ブラッシング指導のメリットデメリットイメージ

ブラッシング指導は、歯科医師や歯科衛生士が、患者さまに合った歯の磨き方やケア方法を指導することを指します。プラークが溜まると虫歯や歯周病のリスクが高まりますが、歯科医院でのブラッシング指導を通じて、自分に合った歯磨きの技術を習得できます。

歯ブラシの持ち方や力の入れ方、ヘッドの動かし方といった、具体的なブラッシングの技術を指導します。また、歯ブラシが届きにくい箇所についても説明し、プラークを除去するためにデンタルフロスや歯間ブラシの使用方法についてもアドバイスします。

ブラッシング指導は、通常30分程度の時間をかけて行われるのが一般的です。定期的にブラッシング指導を受けることで正しい技術を習得できれば、虫歯菌や歯周病菌に侵されるリスクを大幅に軽減できるでしょう。

ブラッシング指導のメリット・デメリット

ブラッシング指導を受ける主なメリットは、以下のとおりです。

  • 正しい歯磨き方法を身につけることができる
  • 虫歯や歯周病の予防効果が高まる

デメリットは、以下のとおりです。

  • 通院が必要となる
  • 継続する必要がある

ブラッシング指導を受けることにより、正しい歯磨き方法を身につけて自宅で実践することができれば、虫歯・歯周病を効果的に予防できるでしょう。

しかし、歯科医院での指導を受けても、自己流の方法に戻ってしまったり、正しい方法が身につけられるまで時間がかかったり、指導の効果を感じられるまでに時間を要する可能性もあります。また、口内環境は変化していくため、定期的に受けなければならず、通院を負担に感じる方もいるかもしれません。

ブラッシング指導を受けたほうがよい方

ブラッシング指導を受ける子ども

全ての人に頻繁にブラッシング指導が必要とは限りません。ここでは、特にブラッシング指導を受けたほうが良い方をご紹介します。

磨き残しが多い方

歯を磨いても、鏡で見て汚れが落ちていないと感じる方も多いのではないでしょうか。実は、歯を磨いているつもりでも、磨き残しが生じている方は少なくありません。特に、奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯茎の境目などは、歯ブラシが届きにくく磨き残しが生じやすい部位です。

自身の磨き残しを知り、効果的に歯を磨く方法を身につけることができれば、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。

虫歯や歯周病の再発に悩んでいる方

虫歯や歯周病は、再発するケースも非常に多いです。口腔トラブルを繰り返す場合は、日々のケアが不適切な可能性が高いでしょう。

ブラッシング指導を受けることによって、磨き残しのある部位やその原因を再確認できます。治療効果を長持ちさせるためにも、ブラッシング指導が有効といえます。

矯正治療中・インプラント治療後の方

矯正装置や固定式のインプラントは、汚れがたまりやすい構造です。通常のブラッシングでは十分に汚れを落とせない部分が多く、適切なケア方法を習得する必要があります。

歯科医師や歯科衛生士の指導によって自分に合ったブラッシング方法を身につければ、口腔内を清潔な状態に保てるでしょう。

口臭が気になる方

口臭の原因の多くは、歯周病や舌の汚れ、食べかすです。正しいブラッシング技術を身につけることで、口臭の改善が期待できます。

口臭が気になる場合も、歯科医師によるブラッシング指導を受けることで、効果的な対策を講じることができるでしょう。

介助者やお子さま、保護者の方

加齢や病気、障害などでご自身でのブラッシングが困難な方は、プラークコントロールが不十分になる傾向があります。ブラッシング指導を受けることで、介助者も適切な方法で口腔ケアができるようになります。

幼いお子さまも、乳歯期から正しい歯磨きの習慣を身につけるためにブラッシング指導が効果的です。保護者の方も仕上げ磨きの方法を指導してもらえば、お子さまの虫歯予防につながります。

ブラッシング指導の流れ

ブラッシング指導の様子

ここでは、一般的な歯科医院でのブラッシング指導の流れを紹介します。

現状の確認とヒアリング

ブラッシング指導ではまず、患者さまのお口の状態を確認します。歯科医師や歯科衛生士が、虫歯の有無や歯垢の付着状況、歯ぐきの状態などをチェックします。

また、ブラッシングの頻度や使用している歯ブラシ、気になっている部分などについて、詳しくヒアリングを行うこともあります。これによって、患者さまが抱えている問題点や、改善すべき課題を明らかにします。

染め出しによる磨き残しの可視化

次に、染め出し液を使って磨き残しを染色します。専用の染料を使用し、磨き残したプラークや食べかすを可視化し、どこに汚れが残りやすいのかを具体的に示します。この工程は、患者さま自身が自分の磨き方を見直すきっかけとなります。

指導と実践

染め出しで確認された磨き残しを元に、ブラッシング方法を指導していきます。歯科衛生士が一人ひとりに合わせた歯磨きの仕方を説明し、実際にブラッシングしながら適切な力の入れ方や、歯ブラシの角度などを具体的にアドバイスします。

仕上げと定期的な確認

ブラッシング指導の最後に、全体の振り返りと今後の注意点についてお話しします。正しく磨けていなかった箇所や、特に気を付けてほしいポイントなど、個々に合わせたアドバイスをまとめてお伝えします。

また、ブラッシング指導は一度きりではなく、数ヶ月ごとに定期検診の一環で受けるのが理想です。歯並びはもちろん、日々の生活習慣や年齢によっても磨き方は変わるため、定期的に確認してもらうことで常に適切なケアを維持できるでしょう。

自宅で歯磨きをするときのコツ

自宅で歯磨きをするときの口腔ケアグッズ

歯科医院でのブラッシング指導を受けたあとは、自宅でも正しい方法で歯磨きを続けることが大切です。ここでは、日常の歯磨きをより効果的にするためのポイントを、具体的に解説します。

力を入れすぎない

歯や歯茎を傷つけないためには、力を入れすぎないことが大切です。強い力で磨くと、歯の表面を傷つけるだけでなく、歯茎に負担がかかり歯周病を発症・悪化させる原因にもなり得ます。

歯に当てたブラシの毛先が曲がらない程度の力で、小刻みに動かしましょう。

適切な歯ブラシを選ぶ

ご自身の口腔内の状態に合った歯ブラシを使うことも重要です。歯ブラシのヘッドは小さめで、奥歯まで無理なく届くものを選びましょう。

毛の硬さは、ご自身の歯肉の状態に合ったものを選択してください。歯科医師や歯科衛生士に歯ブラシの選び方を相談することで、より適切な歯ブラシを見つけられます。

また、歯ブラシは1か月ごとに新しいものに交換してください。毛先が開いてきた歯ブラシでは磨き残しが生じるためです。

デンタルフロスや歯間ブラシを併用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間に残る汚れを完全に取り除くことはできません。特に、歯間には食べかすやプラークがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシでは届きにくい部分の清掃が可能になるでしょう。効果的な使い方をマスターできれば、ブラッシングだけでは不十分な部分まで清掃できるようになります。

まとめ

ブラッシング指導を受け自宅でも丁寧に歯磨きをする女性

日々の歯磨きを自己流で行っていると、どうしても磨き残しが出てきます。虫歯や歯周病を防ぐには、正しい磨き方を身につけることが不可欠です。歯科医院でのブラッシング指導は、患者さま一人ひとりに合わせた方法を学べる点が大きなメリットです。

ブラッシング指導を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。

当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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