大人の歯の矯正にかかる費用はいくら?負担を軽減する方法も

2025年06月20日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯の矯正できれいになった歯並びを鏡で見る女性

近年、大人になってから歯の矯正を始める人が増えています。見た目を良くするという目的だけではなく、噛み合わせや発音、歯の健康維持といったさまざまな理由で矯正治療を選択するケースも多くみられます。

しかし、大人の矯正には、子どもの場合とは異なる点が多く、特に費用に不安を抱える方は多いのではないでしょうか。「どのくらいお金がかかるのか」「保険は使えるのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、大人が歯の矯正を受ける際にかかる費用や内訳、保険適用の可否、費用を軽減するための方法などを詳しく解説します。初めて矯正を受ける方でも安心して一歩を踏み出せるよう整理していますので、自分に合った矯正治療を選ぶための参考にしてください。

大人の歯の矯正にかかる費用

大人の歯の矯正の模型

大人の歯の矯正治療にはいくつかの方法があり、それぞれかかる費用は異なります。治療の目的や見た目への配慮、治療期間などを考慮して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

以下では、代表的な矯正治療ごとに費用の目安を紹介します。

ワイヤー矯正(表側矯正)

ワイヤー矯正は、多くの歯科医院が対応している、もっとも一般的な矯正方法です。歯の表側にブラケットと呼ばれる金属の装置を取り付け、ワイヤーで歯を引っ張って少しずつ動かしていきます。強い矯正力をかけられるため、幅広い症例に対応可能です。

費用は60万円〜100万円程度が相場です。見た目が気になる場合は、セラミックなど目立ちにくい素材に変更することも可能ですが、追加料金が発生します。

ワイヤー矯正(裏側矯正)

通常のワイヤー矯正(表側矯正)では歯の表側に装置を着けるため、目立ちやすいというデメリットがあります。そのデメリットを解決するための方法の1つが裏側矯正です。裏側矯正では、歯の裏側に装置を取り付けるため、外からは見えにくいのが特徴です。

審美性には優れていますが、技術的に難しく対応している医院が限られている、装置が舌に当たって発音や食事に影響するなどのデメリットがあります。費用は表側矯正よりもやや高く、100万円〜150万円程度です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を動かす方法で、見た目を気にする方に人気です。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいという利点もあります。

ただし、歯並びが複雑な場合、マウスピース矯正だけでは十分な矯正が見込めないこともあります。費用は70万円〜100万円前後が一般的ですが、歯並びの状態によってはさらに高額になるケースもあります。

歯の矯正前・矯正中・矯正後にかかる費用

歯の矯正前・矯正中・矯正後にかかる費用のイメージ

歯の矯正治療では、矯正装置にかかる費用以外にもさまざまな費用が発生します。ここでは、矯正を始める前から治療中、治療後までの費用を順を追って解説します。

総額を把握するには、これらの費用も含めて見積もることが重要です。

矯正前にかかる費用

治療開始前には、カウンセリングや精密検査を行います。初回相談料は無料の医院もありますが、有料の場合は3,000円〜5,000円ほどが目安です。精密検査にはレントゲン撮影や口腔内写真、歯型採取、CTスキャンなどが含まれ、費用は2万円〜5万円程度かかります。

ここで得られた検査の結果に基づいて、治療の方針や費用の総額が提示されます。

矯正中にかかる費用

実際の矯正治療にかかる費用の大部分はこの期間に発生します。治療法や装置の種類によって料金は異なりますが、前述の通り、60万円〜150万円程度が一般的な相場です。

このほか、定期的な通院が必要となるため、通院ごとの調整料が発生します。調整料は1回あたり3,000円〜5,000円程度です。治療期間が2〜3年に及ぶことを考えると、通院費用の総額は10万円前後と考えておくと良いでしょう。

矯正後にかかる費用

矯正治療が終了した後は、歯の後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)を装着します。保定装置の費用は1万円〜5万円程度で、定期的なメンテナンスや再製作が必要になることもあります。

また、保定期間中も3か月~6か月に一度程度の通院が推奨されています。通院ごとに5,000円程度の費用がかかることがあります。

歯の矯正に保険は適用される?

歯の矯正に保険は適用されるのか考える女性

大人の歯の矯正治療は、基本的には自由診療に分類されるため、健康保険の適用対象外となります。そのため、治療費は全額自己負担となり、高額になりやすいです。

しかし、すべてのケースで保険がまったく適用されないというわけではありません。一定の条件を満たすことで、健康保険が適用される場合もあります。

保険が適用されるケース

矯正治療が医療上必要であると判断された場合、健康保険が適用される可能性があります。例えば、顎変形症や口蓋裂など、厚生労働省が指定する疾患に該当する場合、保険が適用される可能性があります。

これらの場合、保険診療が認められている医療機関(指定自立支援医療機関)で治療を受ける必要があります。また、適用されるかどうかは医師の診断に基づくため、まずは対象となるかどうかを確認することが大切です。

保険が適用されないケース

美容目的や、噛み合わせ改善の範囲にとどまる一般的な矯正治療は、自由診療となります。例えば、前歯の見た目を整えたい、歯並びを整えて笑顔に自信を持ちたいといった理由で行う矯正は、基本的に全額自己負担です。

ただし、自由診療であっても、医療費控除の対象になることがあるため、確定申告によって一部の費用を取り戻せる可能性があります。この点については後述します。

歯を矯正する場合にかかる費用の支払い方法

クレジットカード払いする女性

歯の矯正治療は高額になりやすいため、支払い方法について事前にしっかり確認しておくことが重要です。多くの歯科医院では、患者さまの負担を軽減するために複数の支払い方法を用意しています。自分のライフスタイルや経済状況に合った支払い方法を選びましょう。

一括払い

最もシンプルな方法が、一括払いです。治療開始時に矯正費用の全額を支払うケースが一般的です。トータルの支払額が最も安いことが多く、分割時に発生する利息や手数料が不要になるメリットがあります。

ただし、数十万円から100万円以上のまとまった資金が必要となるため、事前に資金計画を立てておく必要があります。

分割払い(デンタルローン)

まとまった金額を用意するのが難しい場合、分割払いを選ぶことが可能です。歯科医院が提携する信販会社のデンタルローンを利用することで、月々1万円〜2万円程度の支払いで矯正治療を始められます。

ローンには審査が必要で、金利が発生する点には注意が必要ですが、支払いを長期に分散できる点で大きなメリットがあります。

クレジットカード払い

一部の歯科医院では、クレジットカードでの支払いにも対応しています。カードの分割払いやリボ払いを活用すれば、無理のない範囲での支払いも可能です。また、カード会社によってはポイント還元やキャンペーンなどの特典が受けられる場合もあります。

ただし、カード利用限度額や分割手数料の有無など、事前に確認が必要です。

都度払い(調整料など)

初期費用のみまとめて支払い、以降は月々の調整料をその都度支払う方式もあります。矯正装置の料金を契約時に支払い、月1回の通院ごとに3,000円〜5,000円程度を支払うスタイルです。費用の透明性が高く、無理なく継続できるという利点があります。

歯の矯正にかかる費用負担を軽減する方法

医療費控除のイメージ

制度を活用したり工夫したりすることで、費用負担を軽減できます。以下に、代表的な方法をご紹介します。治療を無理なく続けるためにも、ぜひ検討してみてください。

医療費控除を活用する

もっとも代表的な節約方法が、医療費控除の活用です。1年間(1月〜12月)に自分や家族の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、その超過分が所得控除の対象となり、確定申告を通じて一部が還付されます。

大人の矯正は審美目的と見なされることもありますが、咀嚼機能の改善など、医療上必要と判断された場合は控除対象となる可能性が高いです。診断書の保管や領収書の整理を忘れずに行いましょう。

複数の歯科医院で比較・検討する

矯正治療は基本的に自由診療のため、費用は歯科医院ごとに異なります。同じ治療法でも医院によって数十万円の差が出ることもあります。そのため、初回相談を複数の医院で受け、見積もりや治療内容を比較することが重要です。

初診相談を無料で行っている医院も多いため、気軽に情報収集してみましょう。

部分矯正を選択する

前歯のみの矯正や、限られた部位だけを整える部分矯正は、全体矯正と比べて費用を抑えられます。軽度の歯並びの乱れであれば、20万〜50万円程度で治療が完了する場合もあります。全体の噛み合わせに問題がない場合は、部分矯正を検討するのも一つの方法です。

矯正モニター制度を利用する

一部の矯正歯科では、症例紹介や広告素材として治療前後の写真を提供する代わりに、矯正費用を割引するモニター制度を実施しています。割引率は医院によって異なりますが、10%〜30%程度の費用軽減が期待できます。

見た目やプライバシーへの配慮が必要ですが、費用を抑えたい方にとって有効な選択肢です。

まとめ

スマホを片手にリラックスする女性

大人の歯の矯正は、選択する治療方法によって費用に大きな差が生じます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

また、治療の前後にも検査費用や保定装置の費用が発生することがあるので、トータルでの支出を把握する必要があります。

歯並びや噛み合わせは、見た目だけではなく、健康にも影響を与える重要な要素です。まずは正確な情報を集めて、自分に合った治療法と支払い計画を見つけましょう。

歯の矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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