顎が小さい大人が受けられる矯正方法は?矯正をするメリットも
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

「自分の顎って少し小さいかも?」と思ったことはありませんか。
顎が小さいと、歯並びがガタガタになったり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。それだけでなく、発音がしにくかったり、口呼吸になりやすかったりと、さまざまな影響が出ることもあります。
最近では、大人になってから矯正治療を受ける人も増えており、年齢に関係なく改善を目指すことができるようになっています。
今回は、顎が小さいことによるリスクや原因、大人でも受けられる矯正の種類や注意点について解説します。
顎が小さいとどのようなリスクがある?

顎が小さいことは単なる見た目の問題にとどまらず、健康面や生活の質にも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、主な4つのリスクについて見ていきましょう。
歯並び・噛み合わせが悪くなる
顎が小さいと、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りなくなります。そのため、歯がガタガタに重なって生えたり、前に飛び出したりすることがあります。
また、上下の歯の噛み合わせもずれて、食べ物をうまく噛めない・一部の歯ばかりに力がかかるといった問題が起こりやすくなります。噛み合わせが悪いままだと、顎の関節に負担がかかったり、肩こりや頭痛などを引き起こしたりすることもあるので注意が必要です。
滑舌が悪くなる
顎が小さいと、口の中のスペースが狭くなり、舌を自由に動かせなくなることがあります。舌の動きが制限されると、サ行やタ行などの発音がしづらくなり、話すときに言葉がこもって聞こえたり、はっきり話せなかったりすることがあります。
こうした滑舌の悪さは、人と会話をするうえでストレスになりやすく、話すのが苦手・何度も聞き返されるといった悩みにつながることもあります。
呼吸がしづらくなる
顎が小さいと、口の中やのどの奥にある空気の通り道が狭くなることがあります。そのため、鼻だけで呼吸するのが苦しく感じることがあり、気づかないうちに口で呼吸する癖がつくこともあります。
口呼吸が習慣になっていると、口の中が乾燥し、虫歯や歯周病、口臭の原因になることがあります。また、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあるでしょう。
見た目のコンプレックスにつながる
顎が小さいと顔全体のバランスに影響が出やすく、見た目に関する悩みを抱える方も少なくありません。例えば、下顎が後退して見えたり、横顔やフェイスラインに違和感を覚えたりすることがあるでしょう。
こうした見た目の悩みは、自己肯定感や対人関係にも影響するため、矯正治療によって改善することが推奨されます。
顎が成長しない原因

顎が成長しない要因はさまざまで、生活習慣や遺伝的な要素も関係しています。ここでは主な原因をご紹介します。
遺伝
顎の大きさや骨格の形は、ある程度遺伝的な影響を受けるとされています。両親や祖父母に顎が小さい人がいる場合、その体質を受け継ぐ可能性があります。また、歯の大きさと顎のサイズのバランスが合っていないと、歯並びにも影響が出やすくなります。
遺伝は避けられない要素ではありますが、早めに問題を認識し、適切に対処することが重要です。
口呼吸
現代人に増えているといわれる口呼吸は、顎の正常な発育を妨げる原因のひとつです。口呼吸が習慣になっていると舌が下がり、上顎の成長が妨げられます。
特に子どものころから口呼吸が続くと、顎がうまく発達せず、大人になっても小さいままになることがあります。鼻づまりや姿勢の悪さなどが原因になっていることもあるので、早めに気づいて対策をすることが大切です。
食生活
現代の食事は、ハンバーグやパン、麺類など、やわらかくてあまり噛まなくても食べられるものが増えています。そのため、顎をあまり使わなくなっている人が多くなっています。
よく噛むことで顎の筋肉や骨に刺激が伝わり、成長が促されますが、やわらかいものばかり食べていると、その刺激が足りず、顎が十分に成長しません。そのため、子どもだけでなく大人も、歯ごたえのある食べ物を取り入れて、よく噛む習慣を意識することが大切です。
顎が小さい大人が受けられる矯正方法

大人になってからでも、顎の小ささに起因する歯並びや噛み合わせの問題に対して矯正治療を受けることは可能です。ここでは、主に選択される3つの矯正方法について解説します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこに通したワイヤーに力を加えて歯を動かしていく矯正方法です。
歯をしっかり動かせるため、顎が小さくて歯並びが大きく乱れているケースにも対応できます。必要に応じて歯を抜いて、歯がきれいに並ぶスペースを作ることもあります。
固定式の装置を使用するため見た目が気になるという声もありますが、目立ちにくいブラケットやワイヤーを選択できる歯科医院も増えています。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。装置が目立ちにくく、周りの人に気づかれにくいのが大きな特徴で、見た目を気にせず矯正したい方に選ばれています。
ただし、マウスピースの装着時間を守らないと効果が出にくいため、自分でしっかり管理することが大切です。また、歯並びの状態によっては、マウスピースだけでは治せないこともあるため、治療を始める前に歯科医院でしっかり相談しましょう。
外科矯正
外科矯正は、歯並びだけでなく顎の骨の位置そのものに大きなずれがある場合に行われる治療です。歯の矯正に加えて、外科手術で顎の骨を正しい位置に動かします。たとえば、下あごが極端に引っ込んでいたり、左右で顎の形が違っていたりする場合に行われることが多いです。
見た目のバランスが整うだけでなく、噛み合わせや話しやすさの改善も期待できます。症状によっては保険が適用されるケースもあるので、歯科医院で確認しましょう。
顎が小さい大人が矯正をするメリット

大人になってから矯正治療を受けることには、多くのメリットがあります。まず、見た目の改善によって自信が持てるようになり、仕事やプライベートでのコミュニケーションが円滑になる人が少なくありません。
また、歯並びが整うことで、歯みがきがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも軽減されます。噛み合わせが良くなることで、咀嚼効率が向上し、顎関節症や肩こり、頭痛などの改善が見込めるケースもあるでしょう。
さらに、舌の動きがスムーズになり滑舌が改善する、鼻呼吸がしやすくなるなど、機能面でも良い影響が期待できます。「大人になってからでは遅いのでは?」と思う方も多いですが、矯正は何歳からでも始められる治療であり、生活の質を高めるための有効な手段です。
顎が小さい大人が矯正をする際の注意点

大人になってから矯正を始める場合、いくつか気をつけておきたいことがあります。まず、大人はすでに顎の骨の成長が止まっているため、歯が動くスピードがゆっくりで、治療に時間がかかることがあります。
また、顎が小さい方の場合は、歯を並べるスペースを作るために抜歯が必要になったり、場合によっては外科的な治療が必要になったりすることもあります。
そして、治療中は装置によって歯みがきがしづらくなることもあるため、いつも以上に丁寧なケアが必要です。信頼できる歯科医院を選び、わからないことはしっかり相談しながら進めていくことが、安心して治療を続けるためのポイントです。
まとめ

顎が小さいことは、見た目だけでなく、歯並び・噛み合わせ・呼吸・発音といったさまざまな面に影響を及ぼします。原因には遺伝だけでなく、口呼吸や食生活といった生活習慣も関係していることから、早めに気づき、必要に応じて矯正治療を検討することが大切です。
大人になってからでも、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科矯正など適切な方法を選ぶことで、健康面と美容面の両方に良い変化をもたらすことができます。
矯正治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。
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