八重歯が気になる方へ！マウスピース矯正で治せるのか解説！

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

近年、歯列矯正に対する意識の高まりとともに、目立ちにくい矯正方法としてマウスピース矯正が注目を集めています。特に日本人に多く見られる八重歯に悩む方にとって、目立たず治療が進められるマウスピース矯正は大きな魅力です。

八重歯は見た目の問題だけでなく、放置することで健康面にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の対処が望まれます。

今回は、八重歯の基本的な知識から、マウスピース矯正による治療の可能性、メリット・デメリット、費用について詳しく解説していきます。歯並びに悩みを持つ方や、目立たない矯正方法を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

八重歯とは

八重歯とは、本来の歯列から飛び出して生えている歯のことを指します。特に上顎の歯が外側に突出している状態が多く見られ、日本人に多い歯並びの乱れの一つです。

顎の骨が小さく、歯が並ぶスペースが足りない場合に、あとから生えてくる歯が行き場を失い、歯列の外側に飛び出してしまうのが主な原因です。八重歯は可愛らしさの象徴として好意的に捉えられる文化的な一面もあります。

しかし、歯科医療の観点から見ると、正しい位置から外れた不正咬合（ふせいこうごう）の一種であり、放置することでさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。歯磨きがしにくくなり、口腔内の健康に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

また、成長期に適切な対応をしなかった場合、大人になってから矯正治療が必要になることもあるため、早期の診断と治療の検討が大切です。

八重歯を放置するリスク

八重歯をそのままにしておくと、見た目以外にもさまざまなトラブルの原因となります。ここでは代表的な4つのリスクについて解説します。

見た目がコンプレックスになる

歯並びは顔全体の印象を大きく左右します。八重歯があることで、口元がガタガタして見えたり、笑顔に自信が持てなくなったりすることがあり、人前で自然に笑えないという悩みを抱える方も少なくありません。

こうした心理的な負担が積み重なると、自己肯定感が低下したり、人とのコミュニケーションに消極的になったりすることがあります。

とくに近年では、清潔感や第一印象の重要性が増しており、就職活動や接客業など、社会的な場面でも歯並びを気にする人が増えています。八重歯が原因で自分の見た目にコンプレックスを感じるようになる前に対処することが大切です。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

八重歯は歯が重なっていたり、通常の歯列からずれていたりするため、歯ブラシが届きにくくなります。その結果、歯垢や食べかすが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。

炎症が進行すると、周囲の健康な歯にまで悪影響を及ぼすことがあるため、定期的に歯科医院を検診するとともに、根本的な歯並びの改善が求められます。

口臭の原因となる

歯並びが乱れていると、歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残りやすくなります。これによって、細菌が繁殖すると、口臭の原因になることがあります。また、歯周病が進行している場合には、歯茎からの出血や膿の発生によって、より強い悪臭が発生することもあります。

噛み合わせが悪化する

八重歯があると、上下の歯の位置関係がずれて、噛み合わせが不自然になることがあります。

正しく噛めない状態が続くと、咀嚼効率が低下するだけでなく、特定の歯や顎に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。さらに、噛み合わせの乱れは、肩こりや頭痛、首の痛みなど、全身の不調にもつながることがあります。

単なる歯並びの問題と軽視してはいけないのです。

八重歯はマウスピース矯正で治せる？

結論から言えば、多くの八重歯はマウスピース矯正で改善が可能です。

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、少しずつ歯を理想の位置へと動かしていく治療法です。近年は3Dシミュレーション技術の進化により、軽度から中等度の八重歯にも対応できるようになっています。

ただし、すべての八重歯に対応できるわけではありません。歯の重なりが非常に強い場合や、顎の骨格に問題があるケースでは、ワイヤー矯正や外科的処置が必要になることもあります。

また、歯を大きく動かす必要がある場合も、マウスピース単独での対応が難しいと判断されることがあります。

そのため、マウスピース矯正を検討する際は、歯科医師に相談し、自分の症例が適応となるか確認することが大切です。最近では無料カウンセリングを実施している歯科医院も増えており、気軽に相談しやすい環境が整っています。

マウスピース矯正で八重歯を治すメリット

マウスピース矯正には、従来のワイヤー矯正にはない多くの利点があります。八重歯に悩む方にとって、日常生活への負担が少なく、見た目にも配慮された治療方法であることが魅力です。ここでは主なメリットを解説します。

装置が目立ちにくい

マウスピース矯正で使用する装置は、透明な素材で作られているため、装着していても非常に目立ちにくいのが大きな特徴です。歯の表面にワイヤーや金属の装置をつける必要がないため、会話中や笑ったときにも矯正していることに気づかれにくく、見た目へのストレスを軽減できます。

この特性から、接客業や営業職など人と接する機会が多い方、また結婚式や大事なイベントを控えた方にも非常に人気があります。見た目を気にせずに矯正治療を進めたいというニーズに応える治療法といえるでしょう。

食事や歯みがきのときに取り外しができる

マウスピース矯正で使用する装置は、食事や歯みがきのときに取り外すことが可能です。これにより、普段通りの食生活を楽しむことができます。また、装置を外して歯みがきができるため、口腔内を清潔な状態に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。

ワイヤー矯正にありがちな、食べかすが詰まる・歯が磨きにくいといった不便がない点は、大きなメリットといえるでしょう。

通院回数が少ない

マウスピース矯正では、治療をはじめるときに複数枚のマウスピースを一括で渡されることが多く、患者さん自身で交換しながら治療を進めていきます。通院は1〜2か月に1回程度と少ないため、忙しい社会人や学生でも無理なく治療を続けられるでしょう。

痛みが少なく快適に治療を続けられる

マウスピース矯正では、装置を毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。そのため、治療中の痛みが少ないといわれているのです。

マウスピースを交換した直後などは多少の圧迫感や違和感が生じることはありますが、ほとんどの場合、数日以内に慣れる方が多いです。痛みに敏感な方や、矯正治療が初めての方にとっても安心して取り組める治療法といえるでしょう。

金属アレルギーのリスクがない

マウスピース矯正で使用する装置は医療用のプラスチックでできています。金属を一切使用していないため、金属アレルギーを持っている方や、肌が敏感な方でも安心して治療を受けることができます。

マウスピース矯正で八重歯を治すデメリット

一方で、マウスピース矯正には注意すべき点や限界もあります。ここでは、デメリットについて具体的に説明します。

すべての症例に対応できるわけではない

マウスピース矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れには高い効果を発揮しますが、歯の重なりが大きい八重歯や、顎の骨格に原因がある不正咬合には適さない場合もあります。

特に歯を大きく動かす必要がある症例や、歯を抜いてスペースを確保しなければならない場合では、マウスピース単独では対応が難しいケースが多いです。適応の可否は専門的な診断を受けたうえで判断する必要があります。

装着時間を守る必要がある

マウスピース矯正の効果をしっかり得るためには、装置を1日20〜22時間装着する必要があります。

食事や歯みがきのとき以外は常に装着しておくことが求められ、これを怠ると予定通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、思うような仕上がりにならなかったりする可能性があるのです。

自分で取り外しができるという利点がある反面、自己管理が苦手な方には向いていない場合もあります。矯正効果を最大限に得るためには、患者さん自身の継続的な努力と意識が欠かせません。

紛失・破損のリスクがある

治療に使用するマウスピースは薄くて透明なため、外した際に誤って捨てたり、破損させたりするリスクがあります。特に外食時や旅行中など、保管場所に注意を払わないと紛失するケースが少なくありません。

マウスピースを紛失・破損すると、再作成に費用と時間がかかり、治療計画にも影響を及ぼします。

マウスピース矯正で八重歯を治す場合にかかる費用

マウスピース矯正で八重歯を治療する際に、もっとも気になる点の一つが「どれくらい費用がかかるのか？」という点ではないでしょうか。

マウスピース矯正は保険が適用されない自由診療のため、全額自己負担となります。治療にかかる費用は、軽度の八重歯であれば60万円前後、複雑な症例では80万円〜100万円以上になることもあります。

さらに、カウンセリング料や精密検査料、定期的な診察費、治療終了後に使用する保定装置（リテーナー）の費用などが別途必要になるケースもあります。初回の見積もりで総額に何が含まれているかをしっかり確認しておくことが大切です。

まとめ

八重歯は見た目の印象に関わるだけでなく、虫歯や歯周病、口臭、噛み合わせの悪化といったさまざまなトラブルを引き起こす原因にもなり得ます。こうしたリスクを放置せず、早めに対策を取ることが将来の健康な口腔環境を守る第一歩となります。

装置が目立ちにくく、痛みも少ないマウスピース矯正は、八重歯に悩む多くの方にとって負担の少ない矯正治療として注目されています。通院回数も少ないため、忙しい現代人にも向いている治療方法といえるでしょう。

一方で、自己管理が求められる点や、すべての症例に対応できるわけではないという制限もあります。そのため、まずは信頼できる歯科医院で診断を受け、自分に合った治療法かどうかを見極めることが大切です。

マウスピース矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。

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