大人の受け口矯正|治療方法・費用・期間をわかりやすく解説

2025年09月19日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

大人の受け口の模型

大人になってから受け口であることに気づき、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。受け口は、見た目の問題だけでなく、発音や食事、将来的な歯や顎の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、矯正治療を受けることが推奨されます。

今回は、大人の受け口を矯正する方法や費用、治療期間などについて解説します。矯正治療を検討している方や受け口にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

受け口とは

受け口の状態を示したイメージ

受け口は、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を指します。医学的には、下顎前突(かがくぜんとつ)や反対咬合(はんたいこうごう)とも呼ばれます。

子どもの場合は成長過程で改善が期待できるケースもありますが、大人では骨の成長が完了しているため、矯正治療が必要となることが一般的です。

受け口になる原因

受け口の原因は一つではなく、遺伝的な要因と生活習慣の両面が影響しています。

両親のどちらかが受け口である場合、骨格的な特徴が遺伝することがあります。また、幼少期の癖も見逃せません。例えば、舌で下の歯を押す癖や、長期間の指しゃぶり、頬杖をつく習慣は顎の成長に影響を与え、受け口になることがあります。

さらに、鼻づまりや口呼吸など呼吸の仕方が関わるケースもあります。これらは顎の発育バランスを崩し、結果的に噛み合わせが逆になる原因となります。

つまり、受け口は遺伝だけでなく、日常の小さな癖や生活環境が大きく関与しているのです。

大人の受け口が及ぼす影響

受け口をそのままにしておくと、見た目の問題だけでなく、機能面にも大きな影響が及びます。まず、噛み合わせが悪いために食べ物をしっかり噛み切れず、消化器官への負担が増す可能性があります。

また、発音が不明瞭になりやすく、特にサ行やタ行の発音に影響が出ることがあります。さらに、歯や顎の関節に過度な負担がかかることで、顎関節症や歯の摩耗が進行するリスクも高まります。

心理的な側面でも、口元のコンプレックスが原因で人前で笑えなくなったり、自己肯定感が低下したりすることも少なくありません。受け口は成長とともに進行する場合もあるため、早めの対応が重要です。

大人の受け口を矯正する方法

大人の受け口を矯正する方法を説明する歯科衛生士

大人の受け口を矯正する方法にはいくつかの選択肢があります。以下に詳しく解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこに通したワイヤーに力を加えて歯並びや噛み合わせを少しずつ整えていく方法です。

古くからある矯正方法で、数多くの実績があることから幅広い症例に対応できる点が特徴です。大人の受け口矯正においても広く用いられており、安定した治療効果が得られる点から人気があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を動かす方法です。装置は目立ちにくく、取り外しが可能なため、日常生活への影響が少ないとされています。

軽度の受け口を矯正する際に選択されることが多いですが、重度の受け口や骨格的なズレが大きいケースには対応が難しいケースがあります。その場合は、ワイヤー矯正や外科的治療と併用が検討されるケースもあるでしょう。

外科的矯正治療

骨格的な問題が大きい場合には、外科的矯正治療が検討されることがあります。歯列矯正と外科的な治療を組み合わせて行うことで、噛み合わせの改善を目指しますが、身体への負担や入院が伴うため、慎重な判断が必要です。

受け口矯正で得られる効果

受け口矯正で受け口が治った女性の口元

受け口の矯正を行うことで、見た目だけでなく、機能面や健康面にもさまざまな効果が得られます。以下に詳しく解説します。

見た目の改善

受け口を矯正することで、横顔や口元のバランスが整い、顔全体の印象が自然になることが多いです。歯並びが整うことで、コンプレックスの軽減や自信につながる方もいます。

噛み合わせの改善

受け口の状態では前歯で食べ物をしっかり噛み切れなかったり、奥歯に負担が集中したりすることがあります。矯正で正しい噛み合わせにすることで、食事の効率が上がり、歯への負担も減らせます。

発音の改善

受け口の場合、舌の動きが制限されて、サ行やタ行などの音が発音しにくくなることがあります。

しかし、受け口を矯正することで発音しやすくなることがあるのです。

口腔内の健康維持

歯並びや噛み合わせが悪いと歯磨きがしづらくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。矯正治療によって歯並びが整うと、口腔内の清掃性が向上し、虫歯や歯周病のリスク低減にもつながる可能性があります。

大人の受け口矯正の注意点とリスク

大人の受け口矯正の注意点とリスクイメージ

ここでは、受け口を矯正するときの注意点やリスクについて解説します。

治療期間の長さ

大人の場合、顎の骨の成長が止まっているため、治療期間が子どもより長くなる傾向があります。一般的には1年半から3年程度かかることが多いですが、症状や治療方法によって個人差があります。

痛みや違和感

矯正治療中は、歯や顎に力がかかることで痛みや違和感を覚えることがあります。特に装置を調整した直後は痛みや違和感が生じやすいですが、通常は数日から1週間ほどで落ち着くケースが多いです。

後戻りを起こすリスク

矯正治療後は、整えた歯並びを安定させるために、リテーナーとよばれる装置を装着する必要があります。

しかし、リテーナーの装着を怠ると、歯が元の位置に戻ろうと動く後戻りが起こる可能性があるのです。また、舌で歯を押す癖や頬杖をつく癖が改善されていない場合にも、後戻りを起こすリスクが高まります。

受け口矯正にかかる費用

受け口矯正にかかる費用イメージ

大人の受け口を矯正する場合にかかる費用は、治療法によって異なります。

  • ワイヤー矯正:約60万〜170万円
  • マウスピース矯正:約60万〜100万円
  • 外科的矯正治療:約 100万〜200万円

顎変形症と診断された場合には、保険が適用されるケースもあります。具体的には、噛み合わせの異常が日常生活に支障をきたし、外科的な手術を伴う矯正治療が必要と判断された場合には保険が適用されるケースもあるのです。詳しくは歯科医師に確認しましょう。

単なる見た目の改善や軽度の受け口の場合は保険適用外となるため注意が必要です。

また、矯正治療前に虫歯や歯周病の治療が必要な場合や、抜歯が必要と判断された場合は、その費用が別途かかります。

治療期間と通院頻度

治療期間と通院頻度のイメージ

大人の受け口を矯正する場合にかかる期間は、症状や治療方法によって異なりますが、一般的に1年半から3年程度が目安とされています。骨格的な問題が大きく、外科的な治療を併用する場合には、治療期間が長くなるケースが多いです。

矯正治療中は、矯正装置の調整や経過観察のため、月に1回ほどの頻度で歯科医院を受診する必要があります。マウスピース矯正の場合は、ご自身でマウスピースを装着・交換しながら治療を進めるため、通院回数が少ないケースもあるでしょう。

また、矯正治療後も定期的に歯科医院で検診を受け、後戻りは起こっていないか、虫歯や歯周病などのトラブルは起こっていないかなどを確認してもらう必要があります。

まとめ

大人の受け口矯正の治療が終わり笑顔に自信が出た女性

大人になってからでも受け口矯正は可能とされており、将来の健康を考えて検討する方が増えています。

大人の受け口矯正は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや発音、口腔内の健康維持にもつながる治療です。矯正方法にはワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科的矯正治療などがあり、症状や希望に合わせて選択されます。

治療には一定の期間と費用がかかり、通院も必要となります。治療には痛みや違和感、後戻りのリスクもあるため、事前に十分な説明を受けることが大切です。

歯列矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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